イタリア観光では珍しく、ヴェローナ観光の中心は教会ではありませんが、1つだけ絶対に訪れて頂きたい、サンタナスターシア教会というヴェローナ最大の教会が町の中心部にあります。
シンプルな外観からは想像もできないような、華やかな内部はまさに一見の価値あり!
世界的に有名な「せむし像」は特に要チェックです。
サンタナスターシア教会 (Basilica di S. Anastasia)とは
ヴェローナで最も大きなゴシック様式の教会で、聖ピエトロを記念して13世紀頃に建立されました。
もともと、この場所には聖アナスターシアに捧げる教会があったため、サンタナスターシア教会と名付けられたそうですが、聖アナスターシアが信仰されている訳ではありません。
サンタナスターシア教会の基本情報
場所
ジュリエットの家やランベルティの塔などが集まる観光の中心地、アディジェ川に面して建っています。
開館時間
月曜日~土曜日は、下記の通りです。
3月~10月:
9:00~18:00
11月~2月:
10:00~13:00、13:30~17:00
年間を通して、日曜、祝日は13:00~18:00
詳細は、サンタナスターシア教会(Basilica di S. Anastasia)の公式HP(英語)でご確認下さい。
入館料
1人2.5ユーロです。
サンタナスターシア教会は、ヴェローナカードという観光パスの対象施設となっているので、お持ちの方は無料で入場することが出来ます。
教会入口で、無料でオーディオと配置図の貸し出しがあります。(日本語は非対応ですが、英語があります。)
サンタナスターシア教会外観
損傷も激しい正面は、実は未完成で、レリーフなども左右片側は完成しているのに、反対側には何も彫刻されていなかったりします。
右側のレリーフは、聖ピエトロの生涯を表現しています。
木製の二枚の扉は、14世紀のものです。
サンタナスターシア教会内部
12本の赤大理石の石柱によって支えられる広い内部には、様々な彫刻やフレスコ画が飾られています。
アーチ状の天井に描かれている花をモチーフにした柄は、日光に照らされて、まるで万華鏡のような美しさを放っています。
せむし像(Gobbi)
サンタナスターシア教会で最も有名な作品が、入り口に最も近い左右二本の柱にそれぞれある二体の「せむし像」です。
聖水盤を背負い、苦痛の表情を浮かべるこの像は、キリスト教的人間の苦痛を表現しているそうです。
大変インパクトのある作品です。
入り口から見て左側のせむし像。
こちらが最も有名です。
反対の右側にあるせむし像。
その他の作品
せむし像ほど有名ではありませんが、教会内にはその他にもたくさんの美しいフレスコ画や彫刻を始めとする作品が飾られています。
ヴェローナのサンタナスターシア教会で息を呑む
当初、私のヴェローナでの観光において、サンタナスターシア教会は、時間があれば行きたい、という程度の割と優先度低めの観光スポットでした。
しかし、実際に訪れてみると、サンタナスターシア教会の厳格さと美しさにすっかり魅了されてしまいました!
見た目はシンプルで厳かな雰囲気の教会ですが、いざ中に入ってみると本当に美しくて、胸が高鳴ります!
展示されている作品はもちろん、天井や床や柱などの内装も息を呑むレベルの繊細さでした。
ヴェローナへ行かれる際には、時間があれば、とは言わず、ぜひ優先度高く訪れて頂きたい教会です。
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