バッハの愛した街、ライプツィヒ(Leipzig)|聖トーマス教会・バッハのお墓と地ビール「ゴーゼ」

「音楽の父」バッハが人生の後半27年間を過ごし、今もそのお墓が眠るドイツ・ライプツィヒの聖トーマス教会(Thomaskirche)。子どもの頃からピアノを習っていてバッハの曲が大好きだった私にとって、ずっと訪れてみたかった場所です。

この記事では、2014年6月に実際に訪れた体験をもとに、聖トーマス教会の見どころ(バッハのお墓・ステンドグラス・メンデルスゾーン像)、少年合唱団のモテットを聴くためのポイント、ベルリンからのアクセス、そしてライプツィヒ名物の地ビール「ゴーゼ」までまとめて紹介します。

ベルリンからライプツィヒへのアクセス

ベルリンからライプツィヒへは、ドイツの高速鉄道ICE(日本でいう新幹線のような列車)で約1時間ちょっと。日帰りも十分可能な距離です。

ライプツィヒ中央駅に着いたら、聖トーマス教会までは徒歩で約15分【要確認】。旧市街の中心にあるので、街歩きを楽しみながら向かうのがおすすめです。公共交通機関を使う場合は、S-Bahnでマルクト駅(Leipzig Markt)下車、またはトラム9番・バス89番の「Thomaskirche」停留所が便利です。

聖トーマス教会 ― バッハが27年間カントルを務めた教会

ライプツィヒ(Leipzig)の聖トーマス教会外観

ライプツィヒで絶対に訪れたかったのが、この聖トーマス教会です。バッハは1723年から1750年に亡くなるまでの27年間、この教会のトーマスカントル(音楽監督)を務めました。約50年におよぶ創作人生の半分以上をライプツィヒで過ごし、数多くのカンタータや「マタイ受難曲」もこの街で生まれています。

聖トーマス教会前に立つバッハの銅像

教会の南側にはバッハの大きな銅像が立っていて、記念撮影をする人の姿も。ライプツィヒの街なかには、ほかにもバッハゆかりのスポットがたくさんあります。

ライプツィヒ(Leipzig)の聖トーマス教会内部

中に入ると、白い天井に赤いアーチがよく映える、明るく可愛らしい空間が広がっていました。荘厳というより温かみのある雰囲気で、思わず心が躍りました。観光客よりも地元の方が多い印象で、静かに祈りを捧げている人の姿もありました。

祭壇前に眠るバッハのお墓

聖トーマス教会の祭壇前にあるバッハのお墓と献花

教会の内陣(祭壇の前)には、バッハのお墓があります。バッハの遺骨はもともと近くのヨハネ教会に埋葬されていましたが、第二次世界大戦でヨハネ教会が破壊されたため、1950年にこの聖トーマス教会へ移されました。

私が訪れたときも、お墓には色とりどりの花が手向けられていて、今も世界中から愛されていることを実感しました。大好きな作曲家のお墓を前にして、しばらくその場を動けませんでした。

光が差し込むバッハのステンドグラス

聖トーマス教会のバッハを描いたステンドグラス

教会内には、バッハの姿が描かれたステンドグラスもあります。外からの光が差し込むと色が鮮やかに浮かび上がり、とても厳かな気持ちになりました。晴れた日の日中に訪れると、より美しく見られると思います。

ライプツィヒの聖トーマス教会内部とパイプオルガン

教会の裏にはメンデルスゾーン像も

聖トーマス教会裏のフェリックス・メンデルスゾーン像

教会の裏手には、作曲家フェリックス・メンデルスゾーンの像が立っています。バッハの死後、長く忘れられていた「マタイ受難曲」を1829年に約100年ぶりに復活上演し、バッハ再評価のきっかけを作った人物です。メンデルスゾーン自身もライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団の指揮者として活躍しました。バッハ好きなら、ぜひあわせて見ておきたいスポットです。

週末のモテット(トーマス少年合唱団)を聴くなら

聖トーマス教会では、バッハも指導した800年以上の歴史をもつトーマス少年合唱団(Thomanerchor)による「モテット」が、原則として毎週金曜18時と土曜15時に行われています(土曜はバッハのカンタータが演奏されることが多いそうです)。

実は私は平日に訪れてしまい、聴くことができませんでした……完全に下調べ不足です。これから行く方は、ぜひ金曜か土曜に日程を合わせてみてください。なお、合唱団の遠征や学校の休暇期間中はお休みになることもあるので、事前に公式サイトで予定を確認しておくと安心です。

記念にバッハのCDを

教会内のショップでは、トーマス少年合唱団やバッハ作品のCDなどが販売されていました。せっかく来た記念に、CDを3枚も大人買い(笑)。【要記入:購入したCDの内容や価格がわかれば一言】バッハが過ごした教会で買えたこと自体に大満足です。

また、教会の向かいにはバッハ博物館(Bach-Museum Leipzig)もあり、バッハの生涯や自筆譜などを詳しく知ることができます。時間に余裕があれば、教会とセットで訪れるのがおすすめです。

ヨーロッパ最大級のライプツィヒ中央駅とマルクト駅

ライプツィヒ(Leipzig)中央駅の外観

ライプツィヒ中央駅(Leipzig Hauptbahnhof)は、1915年に開業した歴史ある駅で、床面積ではヨーロッパ最大級といわれています。巨大なドーム屋根が連なるホームは圧巻です。

ライプツィヒ(Leipzig)中央駅のホーム
ライプツィヒ中央駅構内のスターバックス

駅構内はショッピングモールのようになっていて、駅ナカのスターバックスも開放的でおしゃれでした。列車の待ち時間にひと休みするのにぴったりです。

ライプツィヒ(Leipzig)のマルクト広場にある地下駅、マルクト駅

中央駅だけでなく、旧市庁舎前のマルクト広場の地下にあるマルクト駅(Leipzig Markt)もとってもモダン! 聖トーマス教会へもここから歩いてすぐです。

ライプツィヒ(Leipzig)のマルクト駅構内

ちなみにこの日は、街なかでサッカーのユニフォームを着た人をたくさん見かけました。【要確認:2014年6月はW杯期間中だったので、ドイツ代表のサポーターだったかもしれません。覚えていれば具体的に】ライプツィヒは近年、ブンデスリーガのRBライプツィヒでも知られる街です。

ライプツィヒの地ビール「ゴーゼ」をBAYERISCHER BAHNHOFで

ディナーは、1842年開業の旧駅舎「バイエルン駅」を改装したレストラン兼醸造所「BAYERISCHER BAHNHOF LEIPZIG」へ。ここでライプツィヒの地ビール「ゴーゼ(Gose)」に挑戦しました。

ライプツィヒの地ビール、ゴーゼ

ゴーゼは、ハルツ地方のゴスラーという町で中世から造られてきた、塩を加えた珍しいビールです。のちにライプツィヒで広く飲まれるようになり、今ではこの街の名物になっています。

コリアンダーが入っているので少しスパイシーですが、発酵に乳酸菌が使われているため、ヨーグルトのようなまろやかな酸味もあります。なんだかお腹に良さそう(笑)。とても美味しかったです!

そういえば、日本のビールはキンキンに冷えていますが、ドイツのビールはそこまで冷たくありません。「冷やしすぎると味が分からないから」とドイツ人の友人が言っていましたが、確かにそうかも。日本ではビールの喉越しを楽しみますが、ドイツでは味そのものを楽しんでいるんですね。

番外編:ドイツで一番飲みやすかったケルンの「ケルシュ」

ドイツではいろいろな都市を訪れるたびに地ビールを飲んでいますが、私が一番飲みやすくて好きだったのは、ケルンのケルシュ(Kölsch)です。苦味が少ないので、ビールが苦手な人にもおすすめです。

ドイツのビールは1リットルジョッキがあるほど大きめのイメージですが、ケルシュは「シュタンゲ」と呼ばれる0.2リットルの細長いグラスで出てくるのが伝統的なスタイル。グラスが空になると店員さんが次々と新しいグラスを持ってきてくれるので(コースターをグラスの上に乗せると「もう結構です」の合図だそうです)、気づけば何杯飲んだか思い出せないほど酔っ払ってしまいました(笑)。

聖トーマス教会 訪問のポイントまとめ

名称聖トーマス教会(Thomaskirche Leipzig)
場所ライプツィヒ旧市街(Thomaskirchhof)
アクセスS-Bahn「Markt」駅から徒歩約5分/トラム9番・バス89番「Thomaskirche」すぐ/中央駅から徒歩約15分
入場料無料(塔の見学ツアーは有料)
開館時間月~木:10-18時
金:10-16時
土:10-13:30、16:30-18:00
日:11:30-17:30 
モテット原則 金曜18:00/土曜15:00(休止期間あり)
  • バッハのお墓とステンドグラスは必見。晴れた日中がおすすめ
  • 少年合唱団のモテットを聴くなら金曜か土曜に日程を合わせる
  • 向かいのバッハ博物館とセットで回ると理解が深まる
  • 夜は地ビール「ゴーゼ」で乾杯!

バッハやクラシック音楽が好きな方はもちろん、ベルリンから日帰りで歴史ある街を楽しみたい方にもおすすめのライプツィヒ。ぜひ旅の候補に入れてみてください。

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