[ロンドン塔]血塗られた歴史を持つ恐怖の世界遺産をレポート!

ロンドン塔は、王室の居城だったためロイヤルプレイスの一つなのですが、牢獄や処刑場として使われていた時代が長かったため、暗くて怖いイメージが付きまとっています。(今も幽霊が出ると噂されています)

日本でも最近「怖い絵」が話題のレディ・ジェーン・グレイが処刑された場所としても知られています。

建物内は撮影禁止のため、写真は多くありませんが、ロンドン塔の見どころをレポートしたいと思います。

ロンドン塔

ロンドン塔のワタリガラス(The ravens)

ロンドン塔で飼育されているワタリガラス

 

ロンドン塔と切っても切れない関係なのが、カラス。ワタリガラスという種類で、日本にいるカラスよりもだいぶ大きい種類です。

ロンドンでも日本と同様、カラスに良いイメージを持っている人は少ないのですが、なんとロンドン塔ではそのカラスが飼育されているんです。

その理由は、ロンドン塔からカラスがいなくなると王家(王国)が滅びるという言い伝えに由来し、17世紀チャールズ2世の頃から飼育され始めたそう。現在は6羽と予備の1羽がそれぞれ名前を付けられ、大切に飼われているそうです。

また、アーサー王が魔法でワタリガラスに変えられたという伝説があり、英雄を大切にしなければ不吉なことが起こるという考え方もあるそうで、とにかく、ロンドン塔とワタリガラスはとても不思議な関係なのです。

カラスたちの足にはタグが付けられ、羽も切られているので遠くに逃げたりすることはないようです。

ロンドン塔で飼育されているワタリガラス

テムズ川とロンドン塔を繋ぐ「反逆者の門(Traitors’ Gate)」

ロンドン塔の「反逆者の門(Traitors' Gate)」

 

牢獄としての役割も果たしていたロンドン塔。そこに収容される囚人は、ボートに乗せられテムズ川を渡って連れてこられていました。その際に通っていたのがこの「反逆者の門」と呼ばれるこの水門です。

ロンドン塔では処刑も行われており、この門をくぐると生きては帰れないと言われていました。

ロンドン塔の「反逆者の門」

ホワイトタワー(White Tower)

ロンドン塔のホワイトタワー(White Tower)

 

現在はロンドンの歴史や文化に関する展示などを行う博物館として利用されている、美しい佇まいのホワイトタワー。

ロンドン塔の中で最古の建造物で、王宮として使用されていましたが、後に身分の高い囚人の牢獄としても使用されました。また、地下室では、囚人を拷問していたのではないかと考えられています。

タワーグリーン(Tower Green)

ロンドン塔のタワーグリーン(Tower Green)

 

タワーと呼ばれていますが、建物があるわけではなく、実際には開けた広場のようなスペースです。

昼間なので明るい雰囲気の場所に見えますが、ここはロンドン塔でもとても有名な心霊スポット、処刑に使われていた場所です。レディ・ジェーン・グレイもここで処刑されたと言われています。

また、アン・ブーリンの幽霊が出るというのはとても有名な話です。
アン・ブーリンは、ヘンリー8世が妻のキャサリン妃を捨て、2番目の妻として迎え入れた王妃です。しかし、ヘンリーは、アンが女児しか生まなかったこと、男児を身籠っても流産という結果に終わったことに愛想を尽かし、結局はアンを姦通罪で処刑しました。

その場所がここ、タワーグリーンだったと言われ、この世に未練を残したアンの幽霊が出ると言われているのです。

ウォータールー館(ジュエルハウス)

ロンドン塔といえば、血塗られた歴史を物語るスポットが多いのですが、ジュエルハウスとも呼ばれるウォータールー館には、宝物庫としてダイヤモンドなどの宝石が多数展示されていて観光客から大人気となっています。

英国王室の宝石コレクションが見られる貴重な博物館です。

館内撮影禁止なのですが、「聖エドワード王冠(クラウン・ジュエル)」と呼ばれる王冠は、英国王の権力を象徴するもので、一見の価値ありです。

ロンドン塔のウォータールー館(ジュエルハウス)の聖エドワード王冠(クラウン・ジュエル)
https://www.hrp.org.uk/tower-of-london/

ロンドン塔は美しくも恐ろしい世界遺産

ロンドンを代表する優雅な佇まいからは想像も出来ないような恐ろしい世界遺産である、ロンドン塔についてご紹介しました。展示なども行っているため、しっかり観光するなら1日あっても足りないほどの場所です。
詳しい歴史に興味のある方は、公式サイトからツアーに参加してみるのもオススメです。

ロンドン塔の公式サイト(英語)

 

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