まるでハリーポッターの世界!?イギリスの私立校

今回は、イギリスの私立校(いわゆるパブリックスクール)につて紹介したいと思います!イギリスでは、公立校のことをState Schoolと呼び、私立校のことをIndependent/ Public Schoolと呼びます。

 

パブリックスクールというとアメリカでは公立校のことを指すのでややこしいですね(笑)

実際に、他国の事情を知っているイギリス人とパブリックスクールの話をすると、「それはIndependent Schoolを指している?笑」という風に聞き直された経験もあります(笑)

 

少し話が逸れましたが、イギリスでは私立中等教育学校のうち、「エリート校」とされる学校のことを「パブリックスクール」と呼びます。

元々、「お金さえ払えば、どんな身分でも、どこに住んでいても受けることができる学校」という意味で、「Public(公的な)School」と呼ばれるようになったようです。

 

ただ、皮肉にもこれらの学校は学費が高く、「誰でも」入れる学校とはなりませんでしたが、、、

(例えば、イギリス随一の名門校であるEton Collegeの学費は年間500万円程します!)

 

イギリスには、Headmasters’ and Headmistresses’ Conference(「校長会議」、通称HMC)という団体があり、一般的にここに所属しているメンバー校が「Public School」として認識されています。イングランドだけでも200以上の学校が所属しています。

 

さらに、この中でも“The Nine”と呼ばれる伝統校が9校あり、この9校のみが「パブリックスクール」であると主張する人も多いです。

 

“The Nine”

  1. Eton College(1440年創設)
  2. Rugby School(1567年創設)
  3. Harrow School(1572年創設)
  4. Westminster School(1560年創設)
  5. Winchester College(1382年創設)
  6. Charterhouse School(1611年創設)
  7. Shrewsbury School(1552年創設)
  8. Paul’s School(1509年創設)
  9. Merchant Taylors’ School(1561年創設)

 

どの学校も歴史が長い!!イギリスには500年以上の歴史を持つ学校がたくさんあります。

中でもカンタベリーに所在する英国で最も長い歴史を持つThe King’s Schoolはなんと1400年以上の歴史があります!

 

パブリックスクールの特徴としてよく挙げられるのが「ハウスシステム」です。

パブリックスクールは全寮制の学校が多かったため、「ハウス」とは元は生徒が滞在する「寮」を指しているようです(現在は全寮制以外のDay School(通学型の学校)のパブリックスクールでもハウスシステムが採用されています)。

ハリーポッターでいうところの「グリフィンドール」や「スリザリン」がまさに「ハウス」です。

ハリーポッターの世界同様、それぞれのハウスには歴代校長等、学校関係者の名前がついていることが多いです。

 

各生徒は、通常のクラスとは別に各ハウスに属します(だいたい1校につき5~15ハウスあるイメージです)。

どのハウスに属するかは組み分け帽子…ではなく(笑)先生が決めることが多いと思います(他校ではもしかしたら違うかもしれません)。

ハウス間の移動は基本的にはなく、1回所属すると、卒業するまでそのハウスに所属し続けます。

 

各ハウスは1年間「獲得ポイント」を競い合います。

ハリーポッターの「グリフィンドールに50点!」とかダンブルドア校長がよく言っていたかと思いますが、まさにあの世界です。

唯一の違い(僕が通っていた学校のケース)は、ハウスにポイントがつくのではなく、生徒自身にポイントが付帯される点です。

すなわち、各ハウスに所属する生徒の獲得ポイントの総得点で競い合うことになります。

ポイントは様々な形で獲得することが出来ます。

テストで良い点を取った時、授業中に良い質問をした時、社会奉仕活動を積極的に行った時、ハウス対抗ラグビー大会で勝利した時(余談ですが、イギリスではサッカーは「低俗/労働者階級」のスポーツと認識されており、僕の学校では長い間サッカー部が存在しませんでした。

代わりに、「ラグビー」や「クリケット」はもっと「貴族的」なスポーツと認識されています)等、学校内外の各種イベントが対象となります。

 


 

最終的に1年間の獲得ポイントの総得点が一番高かったハウスは、みんなが授業を受けている間に遊園地に遊びに行くことが出来ました(笑)

 

上述のポイントの稼ぎ方でもわかると思いますが、イギリスでは「勉強ができる」だけでは学校では評価されません。

幅広い分野で活躍し、リーダーシップをとることによって、初めて「優秀な生徒」として認められます。

 

この中で特に獲得ポイントが高い生徒は「ハウス・リーダー」に選ばれます。パブリックスクールのもう一つの特徴は、この「ハウス・リーダー」をはじめ、ハウス内での生徒のポジションが制服を見たら一目瞭然だということです。

 

例えばネクタイ。
下の写真は、通常の生徒が着けるネクタイです。

ネクタイ

 

そして下の写真がハウス・リーダーが着けるネクタイです。ネクタイのストライプにもハウスの色(この場合は赤)が使われており、真ん中にはハウスの紋章が刺繍されています。

ハウスリーダーのネクタイ

 

またこれとは別に、僕の学校では獲得ポイントに応じて学校からバッジが贈呈されました。

例えば、500ポイントだとBronze Badge、1000ポイントだとSilver Badge…という風に、ポイントを獲得している生徒ほどバッジの数が増えます。

制服のブレザーについているバッジの数が多いほど、優秀な生徒、ということになります。

 

このように、イギリスでは学校での評価が制服にそのまま反映されます。

そのため、学校内では勿論のこと、外部の赤の他人でも学校内でどういう評価か一目でわかってしまいます。

ロンドンにいると制服を着て歩いている中高生をよく見かけると思いますが、そのような視点で彼らを見てみても面白いかもしれません(笑)

 

ちなみに、僕が通っていた学校では全員の獲得ポイントが公開されていました。

そのため、誰が優秀かは勿論のこと、誰がハウスで「足を引っ張っているか」もわかります。

ハウスとして優勝できるか(=遊園地に行けるか(笑))にも大きく関わってくるので、「おまえ、もう少し頑張れよ」と発破をかける場面もたまにあります。

自分の出来が他人にも影響を与える分、身勝手な行動はあまりできないかなと思います。

 

パブリックスクールは、勉強のほかにも、ハウスシステムを通じて伝統、社会の構造、そしてリーダーシップについて学ぶことができる場所だと思います。

パブリックスクールは多くの偉人を輩出してきました。

ワーテルローの戦いでナポレオンに勝利したウェリントン公爵は「ワーテルローの勝利はイートン校の校庭で生まれた」という言葉を残しております。

小さな島国が「大英帝国」として世界で最も力のある国に成長できた背景には、パブリックスクールの存在も大きかったのではないかと思えます。

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