Cat Kid Comic Club(キャットキッド・コミッククラブ)とは?対象年齢・読む順番・魅力を徹底解説

Dog Manを一気に読み終えたうちの長男が、次に目を輝かせたのがこの本でした。きっかけは、Dog Manの巻末に載っていた紹介ページ。「ママ、次はこれ読んでみたい!」と、自分から言ってきたんです。それが、Cat Kid Comic Club(キャットキッド・コミッククラブ)でした。

※本ページはプロモーションを含みます。

息子がCat Kid Comic Clubを読んで描き始めた絵
Cat Kidを読み終わるとすぐ、自分でも描きたくなるようです。

読んでみて驚いたのは、これが「読むだけで終わらない本」だったこと。読んだあと、息子は決まって画用紙を広げて、絵はもちろん、コマ割りやセリフの文字まで自分で書き込みながら、自分だけのオリジナルコミックを作り始めるんです。この記事では、そんなCat Kid Comic Clubについて、次のことをお伝えします。

  • Cat Kid Comic Clubってどんな本?(あらすじと作者、Dog Manとの関係)
  • この本の一番の魅力(読む子が「描きたくなる」理由)
  • 対象年齢と英語レベル
  • 読む順番(全巻リストつき)

Dog Manにハマったお子さんの「次の一冊」としてはもちろん、絵を描くのが好き、何かを作るのが好き、というお子さんにも、Dog Manを読んでいなくても自信を持っておすすめできる一冊です。そんなお子さんを持つ方の参考になればうれしいです。

Cat Kid Comic Club(キャットキッド・コミッククラブ)とは?

Cat Kid Comic Clubは、あの大人気シリーズDog Man(ドッグマン)の作者、デイブ・ピルキー(Dav Pilkey)が手がけるグラフィックノベルです。2020年に第1巻が刊行され、その年のニューヨーク・タイムズのグラフィックノベル部門で1位を獲得。北米だけで初年度に450万部を超える、Dog Man譲りの大ヒットシリーズです。

主人公は、Dog Manに登場する子ネコのリル・ピーティー(Li’l Petey)。彼が「キャットキッド」として、オタマジャクシのモリー(Molly)や、魚のフリッピー(Flippy)と一緒に、21匹の元気いっぱいな赤ちゃんガエルたちに「マンガの描き方」を教える”コミッククラブ”を開く、というのが物語の舞台です。ナオミ、メルヴィン、ペドロ、ポピーといった個性豊かなカエルの子たちが、失敗したり工夫したりしながら、自分だけのマンガを作っていきます。

面白いのは、その赤ちゃんガエルたちが「実際に描いたマンガ」が、本の中にそのまま載っていること。手描きあり、粘土あり、写真を使ったものありと、いろんな表現方法が飛び出してきて、「こんなに自由に描いて良いんだ!」と、読んでいる子どもの世界がぐっと広がります。

Dog Manとのつながり

Cat Kid Comic Clubは、Dog Manから生まれたスピンオフ作品です(そのDog Man自体も、ピルキーさんの『キャプテンアンダーパンツ』から派生した作品です)。主役のリル・ピーティーは、Dog Manに出てくる悪役ネコ、ピーティーのクローンとして生まれ、やがて彼の「息子」になった子ネコ。しかも、ピーティーの悪い心を変えたのが、このリル・ピーティーの純粋さでした。そんな彼が、親友のオタマジャクシ、モリーや、魚のフリッピーと一緒にコミッククラブを開きます。だから、Dog Manを先に読んでいると、「あの子ネコが先生になったんだ!」という嬉しい発見があって、何倍も楽しめます。読む順番としては、まずDog Man、そのあとにCat Kid Comic Clubへ進むのが自然な流れです。

Cat Kid Comic Clubの一番の魅力|「読む」から「描く」へ

この本のすごさを、私は息子の様子から教わりました。Cat Kid Comic Clubを読んだあと、息子は決まって画用紙を広げて、のびのびと自由に絵を描き始めるんです。

理由は、たぶんこの本の設定にあります。作中でマンガを描いているのが、自分と同じくらいの「子ども(赤ちゃんガエル)」たち。だから息子は、「自分と同じような子が描いているんだ」と本気で信じていて、「じゃあ自分にも描ける!」と創作意欲に火がつくんですね。完璧な大人のプロの作品を見せられると気後れしてしまう子でも、この本の「ちょっと不器用でも、やってみよう」という空気なら、自然と鉛筆を握りたくなる。読書が、そのまま「自分で作る」体験につながっていく。これがCat Kid Comic Clubの、いちばんの魅力だと思います。

うんちのキャラクターで、涙が出るほど大爆笑

もうひとつ、我が家で忘れられない光景があります。この本には、いろいろな「うんちの描き方」が載っているページがあるんです。ニンジャうんち(Ninja Poop)、くまのプーさんならぬウィニー・ザ・プープ(Winnie the Poop)、スパイダーマンうんち、ベティ・プープ……子どもの心をわしづかみにするラインナップです。

息子はこのページを見て、お友達と一緒に、涙が出るほどゲラゲラ笑いながらうんちのキャラクターを描いていました。しかもそれだけで終わらず、自分たちで新しいうんちキャラを生み出して、「見て見て!」とお互いに発表会のようなことまで始めたんです。大人から見たら「くだらない」と思うかもしれません。でも、よく見ていると、これはアイデアを形にして人に見せる、という創作のプロセスそのもの。笑いながら、ちゃんと学びにつながっているんです。そう気付いてからは、この「くだらなさ」こそがこの本の魅力なんだと、心から思うようになりました。

こちらは、実際に息子が作ったコミックです。絵だけでなく、コマ割りもセリフの文字も、ぜんぶ自分で。Cat Kid Comic Clubのカエルの子どもたちみたいに、頭の中のお話を一枚の作品に仕上げていました。読むだけで終わらず、自分が”作る側”になってしまうくらい、この本に夢中になっているんです。

Cat Kid Comic Clubに夢中の息子が、本を見ながら鉛筆で描いている自作マンガ。ドッグマンやピーティーが登場し、吹き出しはすべて英語。
本を片手に、鉛筆を走らせる息子。ドッグマンもピーティーも登場して、セリフも全部英語。

Cat Kid Comic Clubの対象年齢と英語レベル

対象年齢は、Dog Manとほぼ同じくらいで、目安は6〜7歳ごろから小学校中〜高学年まで。とくに「絵を描くのが好き」「自分で何か作るのが好き」という子には、ドンピシャでハマります。

英語のレベルも、基本はDog Manと同じ感覚です。マンガ形式で1コマあたりの文字数は少なく、絵が意味を助けてくれるので、英語多読の入り口としても人気があります。ただ、赤ちゃんガエルたちが描く作中マンガは、手描き風の文字だったり、わざとのスペルミスがあったりと、表現がバラエティ豊か。そのぶん「いろんな英語の見え方」にふれられるのが楽しいところです。細かい単語が分からなくても、絵とストーリーで十分に楽しめるので、まずは気楽に開いてみるのがおすすめです。

ちなみに我が家では、息子はDog ManもCat Kidも、すべて英語のまま読んでいます。日本語版を欲しがることもなく、買ったこともありません。絵の力があるからか、子どもは案外すんなり英語の世界に入っていくものだなと感じています。Cat Kidを入り口に、英語のグラフィックノベルで多読を始めたいという方は、選び方やレベル別のおすすめを英語のグラフィックノベル多読ガイドでまとめているので、あわせて読んでみてくださいね。

Cat Kid Comic Club 読む順番【全巻一覧】

Cat Kid Comic Clubも、刊行順(出た順)に読むのがおすすめです。巻が進むごとに、赤ちゃんガエルたちの成長や関係が積み重なっていくので、順番に読むといっそう楽しめます。

原題発売年
1Cat Kid Comic Club2020
2Cat Kid Comic Club: Perspectives2021
3Cat Kid Comic Club: On Purpose2022
4Cat Kid Comic Club: Collaborations2022
5Cat Kid Comic Club: Influencers2023

さらに、第6巻が2026年に発売予定とされていて、シリーズは今も続いています。

※Cat Kid Comic Clubは、現時点では日本語版が確認できず、英語版のみのようです。最新の翻訳状況は出版社の情報などでご確認ください。裏を返せば、これは「英語だからこそ出会える一冊」ということでもあります。

繰り返しになりますが、主役のリル・ピーティーはDog Man出身のキャラクター。まだDog Manを読んでいなければ、先にDog Manから入るのがおすすめです。Dog Man(ドッグマン)の解説記事もあわせてどうぞ。

まとめ

Cat Kid Comic Club(キャットキッド・コミッククラブ)は、Dog Manの作者デイブ・ピルキーが生んだスピンオフ。子ネコのキャットキッドたちが、赤ちゃんガエルにマンガの描き方を教える、というユニークな設定のグラフィックノベルです。ニューヨーク・タイムズ1位に輝いた人気作でありながら、この本の本当のすごさは、読んだ子どもが「自分にも描けそう!」と鉛筆を握り始めるところだと思います。読書が創作につながる、特別なシリーズです。

対象年齢はDog Manと同じく6〜7歳ごろから。使用されている英語もやさしく、洋書多読にもぴったりです。読む順番は刊行順が基本で、まずは第1巻からがオススメです。そして、主役のルーツであるDog Manを先に読んでおくと、楽しさが何倍にもふくらみます。

我が家では、この本がきっかけで、息子がお友達と大爆笑しながら絵を描き、自分だけのキャラクターを生み出すようになりました。「くだらない笑い」の中に、こんなに豊かな学びと創作の芽があるなんて、親の私もいろいろと学び中です。ぜひ、お子さんと一緒に開いてみてくださいね。

よくある質問

Q1. Cat Kid Comic Clubは何歳から読めますか?

目安はDog Manと同じく6〜7歳ごろからです。マンガ形式で読みやすく、絵を描くのが好きな子なら、その前後の年齢でも夢中になれます。中心となる読者層は小学校低〜高学年くらいです。

Q2. Dog Manを先に読んだほうがいいですか?

その順番がおすすめです。主役のリル・ピーティーや魚のフリッピーは、もともとDog Manの登場キャラクター。Dog Manを知っていると「あのキャラが!」という発見があり、Cat Kidをより深く楽しめます。ただ、Cat Kidだけを読んでも十分におもしろいので、絶対の条件ではありません。

Q3. 英語のレベルはどのくらいですか?

Dog Manと同じくらいで、1文が短く絵が意味を助けてくれるので、洋書多読の入り口に向いています。作中でガエルたちが描くマンガには、手描き風の文字やわざとのスペルミスもありますが、これは英語圏の子どもらしいユーモアなので、心配いりません。細かい単語より、絵とストーリーを楽しむのがコツです。

Q4. 日本語版はありますか?

現時点では、日本語版は確認できず、英語版のみのようです。最新の翻訳状況は出版社の情報などでご確認ください。英語で読むことになりますが、絵が多く読みやすいので、洋書デビューの一冊としてもおすすめです。

Q5. Cat Kid Comic Clubは全部で何巻ありますか?

2023年発売の第5巻『Influencers』まで刊行されていて、第6巻が2026年に発売予定です。シリーズは現在も続いています。

Q6. 絵を描くのが苦手な子でも楽しめますか?

楽しめますし、むしろおすすめです。この本は「上手に描くこと」より「自由に作ってみること」を大切にしていて、作中のガエルたちも失敗しながら描いています。その空気に背中を押されて、「自分もやってみよう」と初めて鉛筆を握る子も少なくありません。読むだけでも、もちろん十分に楽しめます。