Graphic Novel(グラフィックノベル)とは?小学生が夢中になる英語多読おすすめ5選

「子どもに英語の本を読ませたいのに、文字ばかりの洋書に興味を持ってくれない」 「難しそうで、いつも読み終わらずに挫折してしまう」

おうち英語や英語多読に取り組むご家庭で、このような悩みはつきものです。実はこれ、アメリカの保護者たちもまったく同じなんです。そして、その悩みを解決してくれるのが、アメリカの子どもたちに絶大な人気を誇る Graphic Novel(グラフィックノベル) でした。

この記事では、アメリカで暮らして出合ったグラフィックノベルの魅力と、英語が苦手な子でも夢中になれるおすすめシリーズ5選を、我が家の体験を交えて紹介します。

※本ページはプロモーションを含みます。

グラフィックノベル(Graphic Novel)とは?

日本ではあまり聞き慣れない言葉ですが、グラフィックノベルをひとことで言うと、漫画のような読みやすさと、児童書のようなストーリー性をあわせ持った本です。海外では学校や図書館にもたくさん置かれていて、ごく当たり前の「本」として扱われています。

絵本から、文字数の多い児童小説へと進んでいく——その橋渡しになってくれる存在。息子を見ていて、私はそう感じました。英語の「漫画」と呼ぶ人もいますが、ただの漫画というより、多読の入り口にぴったりの読み物だと思います。

なぜアメリカでグラフィックノベルはこんなに人気なの?

理由はとてもシンプルで、子どもが自分から読みたくなるからだと思います。

  • 絵が多く、知らない単語が出てきてもイラストから内容を推測できる
  • セリフ(会話)中心でテンポがよく、ページをめくる手が止まらない
  • シリーズものが多く、「次も読みたい」という気持ちが自然に続く
  • くだらないけれど、とにかく思いっきり笑える

アメリカの学校では、こうした「楽しく読める本」を、読書習慣づくりの入り口として積極的に取り入れています。まず本を好きになること、読む楽しさを知ること——それを何より大切にしている空気を、現地で暮らして肌で感じました。

私が初めてグラフィックノベルの人気を実感したのは、ボストンに暮らしていた頃です。アメリカ人のママ友と子どもを連れて、図書館へ行った日のことでした。

アメリカの図書館に並ぶ英語のグラフィックノベルや児童書

広い児童書コーナーを歩いていると、一つだけ本棚が見事に空っぽになっています。

「ここだけ、どうして本がないの? Dog Man って書いてあるけど、変わった名前だね」

そう思って、一緒にいたママ友のEmilyに尋ねると、少し驚いた顔でこう言われました。

“What!? You don’t know Dog Man?” 「え!? Dog Man知らないの? アメリカで知らない人なんていないよ! 世界中のベストセラーじゃん!」

私はその時、Dog Manを知りませんでした。聞いたこともなかったのです。Emilyに言われて初めて、その空っぽの棚が大人気のDog Manという本のシリーズの棚だったと知りました。しかも一冊二冊が貸し出されているのではなく、シリーズが丸ごと貸し出されていて、本当に一冊も残っていませんでした。

「アメリカの子どもたちに、こんなに人気の本があるんだ」と驚いたことを、今でもよく覚えています。

帰宅後、幼少期をアメリカで過ごした夫にその話をすると、

「その作者なら知ってるよ。子どもの頃に Captain Underpants を読んでいた。懐かしいな。」

と言われました。日本育ちの私は、作者の Dav Pilkey も Captain Underpants も知らず、ここでもまたEmily同様、夫に驚かれてしまいました。親世代が読んでいた作家の作品を、今の子どもたちも夢中で読んでいる。それだけ長く愛されている作家が、Dav Pilkeyだったのです。

息子がグラフィックノベルに出合ったきっかけ

決定的なきっかけをくれたのは、アメリカで同じ学生寮に住んでいたカナダ人の友人・Emmaでした。妹と弟を連れて京都の我が家に遊びに来てくれた時、アメリカからのお土産として、息子にたくさんの児童書をプレゼントしてくれたのです。

実際に本屋さんへ足を運び、「息子が6歳であること」「好奇心旺盛な子であること」「英語の学習につながり、心の成長も助けてくれるような本を選びたい」と店員さんに伝えて、相談しながら選んでくれたそうです。

その数、なんと20冊。しかも一冊一冊に、サインと息子へのメッセージまで書いてくれていました。子どもたちの宝物です。離れていても思っていてくれる人がいるというのは本当にありがたいことで、息子もその本を読むたびに温かい気持ちになるようです。

アメリカの友人が子どもたちに英語の本を読み聞かせている様子

Emmaが特にすすめてくれたのが、Dog Manでした。

「この本ね、私の弟も妹も、小学生の頃に何度も読んでいたの。10年も前なのに、今でも本棚に置いてあるんだよ。たまに懐かしくなって読み返したくなるくらい、思い出に残る本みたい。きっと息子くんも気に入ってくれると思う」

そこまで愛される児童書って、どんな本なんだろう。私は、そんなことを思っていました。

たくさんもらった本の中でも、息子はやはりDog Manに夢中になりました。最初の3巻をケラケラ笑いながらあっという間に読み切り、せがまれて続きを全巻買い足しました。毎日、洋書を読む習慣が身についたきっかけです。こちらから促さなくても、リビングの本棚から自然にグラフィックノベルを手に取るようになりました。

子どもが手に取るDog Man(ドッグマン)シリーズの英語の本

子どもが夢中になった英語グラフィックノベル5選【体験談】

息子と一緒にいろいろなグラフィックノベルを読む中で、年長から小学生でも読みやすかったおすすめを、読みやすい順に5つ並べました。★は「読みごたえ」(文章量・読み切る負荷)の目安で、我が家の体感です。純粋な英語レベルというより、「どのくらいのボリュームを読み切ることになるか」の目安として見てください。

1位|Dog Man(ドッグマン)/Dav Pilkey

読みごたえ:★★☆☆☆(入門)|対象の目安:年長〜小学校低学年|オールカラー

犬と警察官が一つになったヒーロー・Dog Manが活躍する、世界中で大ヒット中のグラフィックノベルシリーズ。アメリカでは多くの図書館や学校の図書室に複数所蔵され、人気のあまり貸出中で棚が空になることも珍しくありません。

ユーモアあふれる物語の中には、友情や思いやり、失敗から成長する大切さも描かれています。我が家でも息子がケラケラ笑いながら夢中で読み進め、英語で読書を楽しむ習慣が身につくきっかけになった一冊です。「ママ、パパ、このページ見て!」と爆笑しながらお気に入りの場面をシェアしてくれるので、その流れで家族の会話も弾みます。まず1冊試すなら、私はこれをおすすめします。

Dog Manの人気の理由・対象年齢・読む順番は、別記事でくわしく解説しています。

→ Amazon・楽天ブックスで見る 

2位|InvestiGators(インベスティゲーターズ)/John Patrick Green

読みごたえ:★★★☆☆|対象の目安:小学校低〜中学年|オールカラー

ワニの刑事コンビが難事件に挑む、テンポの良いグラフィックノベルシリーズ。ユーモアあふれる会話とスピード感のある展開で、アメリカの小学生から高い人気を集めています。ダジャレ(言葉遊び)がたくさん出てくるのも特徴です。

少しずつ推理の要素も加わるので、「次はどうなるの?」と展開を予想しながらページをめくる手が止まりません。我が家でも息子は寝る前に「あと1章だけ」と言いながら読み続け、朝は続きが気になって、起きるなり本棚へ一目散に駆け寄ることもあります。英語の本を自分から開く習慣が、自然と身につきました。

→ Amazon・楽天ブックスで見る

3位|The Bad Guys(バッドガイズ)/Aaron Blabey

読みごたえ:★★★★☆|対象の目安:小学校中学年〜|小説への橋渡し

オオカミやサメなど、一見「悪そう」な動物たちがヒーローを目指して奮闘する人気シリーズ。テンポの良いストーリーと豊富なイラストで読みやすさを保ちながらも、これまでの作品より文章量が増え、物語を読む楽しさがより深まります。

我が家でも息子はDog Manなどを楽しんだ後に読み始め、漫画のような面白さを感じながら、自然と長い文章にも慣れていきました。イラスト中心の本から、少しずつ長めのお話へステップアップしていきたいお子さんにおすすめのシリーズです。

→ Amazon・楽天ブックスで見る

4位|Cat Kid Comic Club(キャットキッド・コミッククラブ)/Dav Pilkey

読みごたえ:★★★★☆|対象の目安:小学校中学年〜

『Dog Man』シリーズから生まれたスピンオフ作品。カエルの子どもたちが漫画づくりに挑戦するという設定で、「上手に描くこと」よりも「自由に表現すること」の楽しさを教えてくれます。スペルミスや少しおかしな文法、絵の未完成感をあえて入れることで、子どもの手作り感が演出されているのも面白いところです。このスペルミスは、発音のとおりに書いてしまう、現地の子どもたちが英語を覚える過程でよくする「かわいい間違い」です。私は、子どもたちがリアルで等身大の英語にふれられる貴重な機会だと考えています。

笑いだけでなく、失敗を認め合い、互いを尊重する温かいメッセージも魅力。我が家でも息子はお気に入りのキャラクターの漫画を描くようになり、「自分でも作ってみたい、完璧じゃなくても自由に描けばいいんだ!」という前向きな気持ちを育ててくれたシリーズです。

→ Amazon・楽天ブックスで見る

5位|Captain Underpants(キャプテン・アンダーパンツ)/Dav Pilkey

読みごたえ:★★★★★|対象の目安:小学校中〜高学年(アメリカでは小2〜小4向け)

いたずら好きな二人の小学生が、校長先生をスーパーヒーローに変えてしまう、Dav Pilkeyの代表作。アメリカで長年愛される人気シリーズで、文章量はグンと増えますが、グラフィックノベルの要素を残しつつも、地の文がしっかりあり、イラストのない小説にいちばん近い一冊です。

我が家で息子はDog Manの次に読み始め、最初はFlip-O-Ramaなどのしかけを楽しみながら、気付けば長い文章にも抵抗なく向かうようになりました。笑いながら読むうちに、自然と読書レベルが一段上がったと感じたシリーズです。おバカ系のユーモアが好きな子には特に刺さると思います。

Captain Underpantsは、今回紹介した5冊の中では最も文章量が多く、一番読みごたえがあります(アメリカでも小2〜小4向け)。我が家では、夫が幼少期に読んでいた懐かしさもあって、息子と一緒に読み始めました。そのため、息子は早めに手に取りましたが、もしお子さんにまだ難しそうなら、Dog Manなど絵の多いものを十分に楽しんでから、次のステップとしておすすめします。

→ Amazon・楽天ブックスで見る

小学生の英語多読におすすめのグラフィックノベルを読みやすい順に並べたロードマップ

子どもがグラフィックノベルに夢中になる5つの理由

なぜこれほど、英語の本が初めての子でも夢中になれるのか。息子と読む中で感じた理由を5つにまとめました。

① 絵から内容を推測できる

子どもが洋書を読むとき、知らない単語が出てくるのは当たり前です。それをいちいち辞書で調べていては、読書が進みませんし、子どもが嫌になってしまいます。グラフィックノベルはイラストが多いので、内容を自然と予測しながら読み進められます。その過程で単語と意味が結びつき、気づけば語彙力が上がっていったように感じました。

② 会話中心なので読みやすい

グラフィックノベルの多くは、登場人物同士の会話で物語が進みます。学校で友達と話すような自然な英語が多く、「勉強のための英文」を読んでいる感覚がありません。息子も文章に抵抗を感じることなく、登場人物になりきって楽しそうに読んでいました。日常で使う表現が繰り返し出てくるので、読むうちに自然とフレーズが身についていきます。

③ テンポが速くて飽きない

一場面ごとの展開が早く、次々とストーリーが進みます。「あと1ページだけ」と読み始めたはずが、「ここで終わるのは気になる!」とそのまま何ページも進んでしまうことがよくありました。洋書にあまり興味のないお子さんでも、一度読み始めるとグイっと物語に引き込まれる可能性が高いと思います。

我が家でも、寝る前に「今日はここまでね」と声をかけても「あと少しだけ!」と続きを読みたがることが何度もあり、翌朝は起きてすぐ本棚へ——という流れができあがっていました。英語の本であることを忘れてしまうほど物語に没頭できるのが、グラフィックノベルの魅力です。

④ 子どもが心から笑える

何よりの魅力は、子どもが心から笑えること。大人からすると少しくだらないと感じるギャグやいたずらも、子どもたちには大爆笑の嵐です。我が家でも息子が一人でケラケラ笑いながら読み、「このページ見て!」とお気に入りの場面を何度も見せに来てくれました。

「英語だから読む」のではなく、「面白いから読みたい」。その気持ちが、結果として英語を読む習慣につながったのだと思います。息子はこの面白さを学校の友だちやいとこにもシェアしたいようで、今では周りにDog Manファンの子どもたちがたくさんいます。

⑤ 「もっと読みたい」が続く

グラフィックノベルの多くはシリーズ作品なので、一冊読み終えると自然と「次も読みたい」という気持ちが生まれます。我が家でも、一冊終えるたびに「次はどれ?」と、途切れずに次の巻へ進んでいきました。スピンオフも出ていて、子どもの「読みたい」に応えてあげやすいのもいいところです。

親が「洋書を読みなさい」と言わなくても、自分から本棚へ向かって本を開く。それは私にとって大きな驚きでした。この「続きを読みたい」という気持ちこそが、英語の読書を無理なく続ける一番の原動力になるのだと実感しています。

グラフィックノベルはどこで買える?【Amazon・楽天】

我が家はアメリカで買ったり、現地の友人から譲ってもらったものが多いのですが、日本国内でも問題なく手に入ります。最新巻などはネットで購入することが多いです。

  • Amazon:品ぞろえが豊富。Kindle版がある作品や、試し読みできるものも多いです
  • 楽天ブックス:ポイントを貯めている方に
  • 紀伊國屋書店など大型書店の洋書コーナー:中身を確認してから選びたいときに

グラフィックノベルは、そろえるとかさばるのが難点です。まずは1巻だけ試して、お子さんがハマったらシリーズでそろえる——という買い方が、失敗が少なくおすすめです。

グラフィックノベルについてよくある質問(FAQ)

Q1. グラフィックノベルは何歳から読めますか?

作品によりますが、イラストが豊富で文章量の少ないシリーズなら、5〜6歳頃から十分楽しめます。我が家では年長から親子で一緒に読み始め、小学校に入ってからは一人で読むようになりました。最初はすべて理解できなくても、イラストを見ながらページをめくり、ストーリーを追うだけでも楽しめます。

Q2. 英語がほとんど読めなくても楽しめますか?

はい。イラストから内容を想像しながら読み進められるのが、グラフィックノベルの大きな魅力です。知らない単語があっても前後の流れや絵から意味を推測できるため、「分からないからやめる」ということが少なくなります。まずは完璧な理解より、「最後まで目を通せた!」という成功体験を大切にするとよいと思います。

Q3. 漫画のような本ばかり読んでいても大丈夫ですか?

まったく問題ないと考えています。アメリカでは学校の図書室でもたくさん扱われています。我が家でもDog Manから英語の読書が好きになり、その後はCaptain UnderpantsやThe Bad Guysなど、より文章量の多い本へ自然と進みました。今ではイラストのない児童向け小説も読み始めています。まずは「英語で読むのが楽しい」と感じることが、読書習慣を育てる第一歩だと考えます。

Q4. どのシリーズから読み始めるのがおすすめですか?

初めてなら、まずは『Dog Man』がおすすめです。オールカラーで、ユーモアたっぷり。英語に苦手意識がある子でも夢中になりやすいシリーズです。そこからInvestiGators、The Bad Guysへと読みやすい順に広げ、文章量の多いCaptain Underpantsは後半にとっておくと、無理なく読書の幅が広がります。

Q5. 日本でも購入できますか?

はい。Amazonや楽天ブックス、紀伊國屋書店などで購入できます(詳しくは「グラフィックノベルはどこで買える?」を参照)。シリーズによっては電子書籍(Kindle版)もあります。

Q6. 分からない単語は辞書で調べた方がいいですか? 我が家では基本的に辞書を使いませんでした。分からない単語があっても、イラストや前後の流れから想像しながら読み進めることを大切にしていました。どうしても気になる単語だけ後から調べる程度で十分です。何度も辞書を引くより「物語を楽しむこと」を優先したほうが、結果的に英語を好きになりやすいと感じています。この「知らない単語があっても想像して読み進め、全体をつかむ」力は、今後の検定試験などにも役立っていくと思います。

Q7. グラフィックノベルを読むだけで英語力は伸びますか?

グラフィックノベルだけで英語力のすべてが身につくわけではありません。ただ、「英語で本を読むのが楽しい」と感じられるようになる効果はとても大きいです。我が家でも、これがきっかけで毎日英語の本を開く習慣ができ、その積み重ねが語彙力や読解力につながっていきました。まずは英語を勉強ではなく「物語を楽しむための道具」と感じられること。それが何より大切だと思っています。

まずは1冊、笑えるところから

息子は小1で英検3級に合格しましたが、専用の対策はしていません。参考書も買わず、グラフィックノベルをはじめ洋書の児童書を楽しむ中で自然と英語力が身につき、その延長線上に合格がありました。

お子さんに合う本は一人ひとり違いますが、まずは絵の多いDog Manを1冊、笑えるところから。これから洋書を始めるご家庭の参考になればうれしいです。親子で大爆笑しながら、会話も弾むこと間違いなしです。