今回は、アンコール遺跡群の中でも少し離れた場所に位置するベン・メリアとバンテアイ・スレイについてご紹介します。距離や道路の舗装状態を考慮すると、トゥクトゥクよりも、車のチャーターで訪れることをオススメします。
ベン・メリア
ベン・メリアは、アンコール・ワットから50kmの密林に潜む遺跡です。
映画「天空の城ラピュタ」のモデルともいわれるこの遺跡は、謎に包まれた神秘の世界を体験できます。
世界遺産ではないのでアンコールパスは使えませんが、是非訪れて欲しい遺跡のひとつです。
激しく倒壊した遺跡もベン・メリアの魅力です。
ベン・メリアを訪れる際は、足場が非常に悪い場所も多いため、動きやすい服装と靴がマストです。
インドラ神のレリーフ。
長い年月、壁だけが残り屋根は崩壊してしまいました。
木々と遺跡が一体化となっている姿は神秘的で美しいです。
時間も方向感覚も失ってしまう不思議な雰囲気です。
未だ修復されず、発見された姿のまま残されています。
廃墟に生命を感じる風景です。
南参道にあるこのナーガは、ほぼ完全な形で残っており、アンコール遺跡群の中で最も美しいナーガといわれています。
バンテアイ・スレイ
「女の砦」を意味するバンテアイ・スレイは、シェムリアップから40km離れたところにあるヒンドゥー教の寺院遺跡です。
赤色に深く刻まれた彫刻。
バンテアイ・スレイの遺跡は他のアンコール遺跡群の遺跡と比べても、独特な雰囲気を持っています。
東塔門から奥にすすみます。
10世紀半ば過ぎに建てられた、周囲400mのこじんまりした寺院です。
アンコール・ワットが建てられた時期よりも100年以上前の時代です。
中央に「踊るシヴァ神」のレリーフが刻まれています。
洗礼された優美な彫刻が数多くで残っています。
左奥に見える小さなデバター(女神)が「東洋のモナリザ」といわれる有名なレリーフです。
1923年フランス大臣である小説家が、あまりの美しさにこのデバターを盗むという事件からこの名前がつきました。思ったより小さかったです。
現在はこの中央祠堂の立ち入りが禁止されています。
象が聖なる水をかけているレリーフです。
赤色砂岩に刻まれたレリーフは、通常の灰色砂岩に刻まれたレリーフよりも格段に立体感を出しています。
遺跡の外ではこうした民族楽器の演奏をよく見かけます。
アンコールワットの入場券、アンコールパスについて徹底レポート | Tabily
アンコールワットへ行ってきた!観光を詳細レポート | Tabily
日本からアンコールワットへの行き方と治安、通貨などの基本情報 | Tabily
[シェムリアップから20分]トンレサップ湖で水上生活の村を見学 | Tabily