ヴェネツィアでの美しい光景の一つに、水辺に浮かぶサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会があります。サン・マルコ広場付近から大運河を眺めると必ず目に入るその美しい外観は、「大運河の貴婦人」、「ヴェネツィアの顔」と呼ばれ、イタリアで最も写真に撮られる場所とされています。
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会(Basilica di Santa Maria della Salute)の基本情報
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会とは
当時ヨーロッパを幾度となく大流行で恐怖に陥れていたペストの終焉を聖母マリアに祈り造られた、ヴェネツィアン・バロックを代表する教会です。
当時まだ26歳だった建築家バルダッサーレ・ロンゲーナの設計図が大抜擢され、1631年から約50年間かけて建てられました。
教会そのものというより、10万個もの木片が組み合わせられた基礎造りに主に時間がかかったそうです。
入場料
これだけ有名なサルーテ教会ですが、実は入場料は無料です。
祭壇裏にある聖具室のみ有料で、一人4ユーロ(学生及び65歳以上は2ユーロ)。
開館時間
9:30~12:00
15:00~17:30
※聖具室は閉館30分前に閉まります。
また開館直後にも開いていないことがあります。
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の外観
美しいクーポラが目を引く八角形の本堂を6つの礼拝堂が囲むように建つサルーテ教会は、太陽の光と運河に照らされキラキラと輝いています。
派手な装飾はありませんが、シンプルで美しい教会です。
教会の前は、人々の憩いの場となっています。
運河を挟んで向かい側には、サン・マルコ広場があり、鐘楼が見えます。
ヴェネツィアでの観光の起点は、サン・マルコ広場となることが多いので、外から鐘楼を眺められるこの景色は貴重です。
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会内部の様子
中央のクーポラの下の部分に当たる空間はとても広く、太陽の光が差し込む内部はとても明るくなっています。
中央祭壇には祈りを捧げる人々がいます。
この日は、教会開館直後に訪れたためか、開いていませんでしたが、中央祭壇左に入り口のある、聖具室の天井や壁にはティントレットとティツィアーノの絵画が飾られているようです。
サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会の注意点とまとめ
ヴェネツィアでの観光の中心地から少し離れてしまいますが、ヴァポレット1番のSaluteで下船すれば、サルーテ教会は目の前に現れます。
私は、ヴェネツィアでの滞在期間に余裕があったので、サン・マルコ広場から歩きましたが、片道1時間くらいかかったように思います。
サルーテ教会への入場は無料ですが、入り口付近に立ち、勝手に料金を取っている人がいることもあるようなので、間違えて払ってしまわないようご注意ください。(これはヴェネツィアの他の観光スポットについても言えることですが。)
ヴェネツィアでふと写真を撮れば、そこに写っている可能性の非常に高いサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会。
遠目に見る教会も美しく素晴らしいですが、時間があればぜひ訪れて見学してみて下さい!
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