Captain Underpants(キャプテンアンダーパンツ)とは?対象年齢・読む順番・魅力を徹底解説

Dog ManやCat Kidに夢中の息子が、ある日「これも読みたい」と手にしたのが、Captain Underpants(キャプテンアンダーパンツ)でした。その表紙を見て、いちばん反応したのは、実は夫でした。「これ、パパが子どものころ大好きだったやつだ!」と。

※本ページはプロモーションを含みます。

父と息子が一緒にCaptain Underpants(キャプテンアンダーパンツ)を読んでいる様子。
パパが子どものころ大好きだった本を、今は息子と一緒に。

夫は、5歳でアメリカに渡った帰国子女です。この本は、彼が小学生のときに夢中になった、思い出の一冊。それから25年ほどが経って、今度は自分の息子が同じ本で笑っている。その光景に、夫はとても懐かしそうな、うれしそうな顔をしていました。この記事では、そんなCaptain Underpantsについて、次のことをお伝えします。

  • Captain Underpantsってどんな本?(あらすじと作者、Dog Manとの関係)
  • 夫の思い出から見えた、この本の魅力と英語学習にいい理由
  • 対象年齢と英語レベル
  • 読む順番(全巻リストつき)

Dog ManやCat Kidが好きなお子さんの「次の一冊」を探している方に、そして英語の本を子どもに読ませたい方に、参考になればうれしいです。

Captain Underpants(キャプテンアンダーパンツ)と

Captain Underpantsは、Dog ManやCat Kid Comic Clubの作者、デイブ・ピルキー(Dav Pilkey)が生み出したシリーズです。第1巻が出たのは1997年。本編は全12巻(最終巻は2015年)で、世界中で8,000万部以上を売り上げた、まさにピルキー作品の原点にして大ベストセラーです。

主人公は、いたずら大好きな小学4年生、ジョージ・ビアードとハロルド・ハッチンズの2人組。この2人が、こわ〜い校長クラップ先生に催眠術をかけて、下着一枚のヒーロー「キャプテンアンダーパンツ」に変えてしまう、というとんでもない設定のドタバタ・コメディです。指をパチンと鳴らすとヒーローに、水をかけると校長先生に戻る。子どもが大好きな「おバカ」と「ヒーロー」が全部つまっています。文章とマンガが混ざり合った、イラストたっぷりの読み物なので、分厚い本が苦手な子でもどんどん読めてしまいます。

Dog Man・Cat Kidの原点

実はこのジョージとハロルド、Dog Manを「作中で描いている」2人の小学生でもあります。つまり、Dog ManもCat Kid Comic Clubも、たどっていくとこのCaptain Underpantsから生まれているんです。ページを指ではさんでパラパラめくると絵が動いて見える名物のしかけ「Flip-O-Rama(フリップ・オ・ラマ)」も、もともとはこのCaptain Underpantsが発祥。ピルキー作品のすべての出発点が、ここにあります。すでにDog ManやCat Kidを読んでいる子にとっては、「あの世界のはじまり」に出会える一冊です。


【体験談】夫の思い出の一冊が、25年後、息子の一番の本になった

この記事でいちばんお伝えしたいのが、夫の話です。

夫がCaptain Underpantsに出会ったのは、シカゴの小学校に通っていた4年生のとき。当時からすでにベストセラーで、クラスメイトのあいだでも話題の本でした。まだアマゾンのようなネット通販が今ほど盛んではなかった時代で、本を手に入れる貴重な機会が「スカラスティック・ブックフェア(Scholastic Book Fair)」でした。これは、アメリカの学校で定期的に開かれる本の販売イベントのこと。体育館や図書室に期間限定の本屋さんができて、子どもたちが自分で本を選んで買える、特別な行事です。事前に、学年ごとのおすすめ本が、日本でいう推薦図書のようにカタログにまとめられて配られ、それを家に持ち帰って「どれを買う?」と親と相談したりもします。夫にとってCaptain Underpantsは、そんなワクワクの中で出会った一冊でした。

夫は5歳で渡米しましたが、外国人がほとんどいない地域だったこともあり、現地のネイティブの子と比べると、英語力はだいぶ後れていたそうです。それでもCaptain Underpantsは、当時の彼にとって「読みやすい本」でした。理由は、イラストがとても多くて、ストーリーがつかみやすかったから。しかも舞台が小学校なので、知らない単語が出てきても状況から何となく想像でき、自分の毎日と重ねて共感しながら読み進められた。英語がネイティブレベルでなくても最後まで楽しめた、というのは、今まさに英語の本にチャレンジさせたい家庭にとって、とても心強い証言だと思います。

そしてあれから25年ほど。息子が同じ本に夢中になっているのを見て、夫はまず「まだベストセラーなんだ!?」と驚いていました。息子の本を手に取った瞬間、忘れていた当時の記憶が一気に鮮やかによみがえってきたそうです。仲の良かった友だちの顔、教室のようす。自分が読んでいた頃と比べると、今の版はカラーになっていたり、より読みやすく改良されていたりして、「これが30年近く前に生まれた本だとは思えないでしょ」と少し誇らしげに言っていました。一冊の本が、親子2世代を、時代も海も越えてつないでくれる。そんな体験ができるのも、ロングセラーならではの贈りものだなと感じています。

Captain Underpants(キャプテンアンダーパンツ)の本を親子で持つ様子。

Captain Underpantsが英語学習にぴったりな理由

夫の思い出を聞いていて、この本が英語を学ぶ子にいい理由が、はっきり見えてきました。

ひとつは、さきほどの通り、イラストが多くて物語がつかみやすいこと。文字だけを追う必要がなく、絵が意味を補ってくれるので、英語がまだ得意でない子でも「読めた!」という達成感を持ちやすいんです。舞台が小学校という身近な世界なのも大きくて、知らない単語があっても、場面から自然に推測できます。非ネイティブだった夫が夢中で読めた、という実体験が、その読みやすさを何より物語っています。

そしてもうひとつ、私がこの本のいちばんの価値だと思っているのが、アメリカのユーモアに触れられることです。夫いわく、Captain Underpantsは、当時日本から持っていったアニメやドラマや本とは、まったく違うテイストとセンス・オブ・ユーモアだったそう。「パンツ」というだけで大笑いしてしまうのは、日本の小学生も同じかもしれません。でも、そこから広がる笑いのテンポやノリ、オチの付け方は、いかにもアメリカ的で新鮮だったそうです。この本を通してアメリカの笑いのツボを体で覚えたことが、英語の力そのものを超えて、その後の会話や対話、つまりコミュニケーションの取り方に生きたと言っています。

これは英語学習の見落とされがちなポイントです。言葉を知っていても、その国の「笑いの感覚」が分からないと、会話は本当の意味では弾みません。Captain Underpantsのユーモアは、たとえば『ザ・シンプソンズ』や『アメリカン・ダッド』といったアメリカのコメディにつながっていく感覚で、アメリカの笑いを理解する入り口になります。しかも30年近くベストセラーであり続けているということは、その笑いが今も子どもたちに受け継がれ、今も通用しているということ。単語や文法だけでは学べない「生きた文化」を、笑いながら吸収できる一冊なんです。

英語のグラフィックノベルや読み物で多読を始めたいという方は、選び方やレベル別のおすすめを英語のグラフィックノベル多読ガイドでまとめているので、あわせて読んでみてくださいね。

対象年齢と英語レベル

対象年齢の目安は、7歳ごろから小学校中学年くらいが中心です。Dog Manよりは文章が多めの「イラストたっぷりの読み物」なので、Dog ManやCat Kidで絵の多い本に慣れた子が、次のステップとして進むのにちょうど良いレベルです。英語自体はやさしく、1文も長くありませんが、わざとのスペルミスや言葉遊び、アメリカならではのジョークが多いのも特徴。細かいところが分からなくても、絵とストーリーとノリで十分に楽しめます。

アメリカの笑いが詰まった名物しかけ「Flip-O-Rama」

Captain Underpantsを語るうえで外せないのが、Flip-O-Rama(フリップ・オ・ラマ)です。本のページを指ではさんで、前後にパラパラっとすばやくめくると、2枚の絵が交互に見えて、まるでアニメのように動いて見えるしかけ。ドタバタのアクションシーンが、自分の手で「動く」楽しさがあります。

夫は、このFlip-O-Ramaが、日本のパラパラ漫画よりも短くて分かりやすいところが好きだったと言っていました。ここにも、日本とアメリカの表現の違い、テンポの違いがあって、子ども心に「新鮮だった」そうです。読むだけでなく、手を動かして参加できる。この体験のワクワクが、本ぎらいの子でも夢中にさせる、ピルキー作品の魔法です。

Captain UnderpantsのFlip-O-Ramaのページを指ではさんで父と一緒にめくる息子の手元。
指ではさんでパラパラ。絵が動いて見えるFlip-O-Ramaに親子で夢中です。

Captain Underpants 読む順番【全12巻一覧】

Captain Underpantsも、刊行順(出た順)に読むのがおすすめです。ジョージとハロルドの世界が少しずつ広がっていくので、順番に読むといっそう楽しめます。

原題発売年
1The Adventures of Captain Underpants1997
2Captain Underpants and the Attack of the Talking Toilets1999
3…the Invasion of the Incredibly Naughty Cafeteria Ladies from Outer Space1999
4…the Perilous Plot of Professor Poopypants2000
5…the Wrath of the Wicked Wedgie Woman2001
6…the Big, Bad Battle of the Bionic Booger Boy, Part 12003
7…the Big, Bad Battle of the Bionic Booger Boy, Part 22003
8…the Preposterous Plight of the Purple Potty People2006
9…the Terrifying Return of Tippy Tinkletrousers2012
10…the Revolting Revenge of the Radioactive Robo-Boxers2013
11…the Tyrannical Retaliation of the Turbo Toilet 20002014
12…the Sensational Saga of Sir Stinks-A-Lot2015

日本語版もあります。徳間書店から『スーパーヒーロー・パンツマン』として、木坂涼さんの訳で全5巻(英語版の1〜5巻にあたる)が刊行されています。第1巻の邦題は『パンツマンたんじょうのひみつ』。まず日本語で世界観に親しんでから英語に進む、という進め方もできます。ただ、我が家のように英語のまま読んでも、絵の力でぐんぐん読めてしまうお子さんも多いです。

すでにDog ManやCat Kidを読んでいるなら、「あの世界のはじまり」としてCaptain Underpantsに戻るのもおすすめです。Dog Man(ドッグマン)の解説記事や、Cat Kid Comic Clubの解説記事もあわせてどうぞ。

3作品の違いや、どれから読むか迷ったら、Dog Man・Cat Kid・キャプテンアンダーパンツの比較記事も参考にしてください。

30年の時を越えて|作者ピルキーと日本、そしてマンガ版

最後に、ちょっと感慨深い話を。

夫が子どものころに読んでいたこの本は、まもなく誕生から約30年。作者のデイブ・ピルキー自身も「30年も続くとは思わなかった」と語っています。そして今、そのピルキーは奥さんと一緒に日本で暮らし、日本のマンガ(『ドラえもん』を「本当にすばらしい」と絶賛しています)に夢中になっているんです。

その情熱がかたちになり、2026年4月には、キャプテンアンダーパンツを日本のマンガのスタイルで完全に描き直した『Captain Underpants: The First Epic Manga』が発売されました。作画を手がけたのは、『科学漫画サバイバルシリーズ』や『バトル・ブレイブス』でおなじみの日本の漫画家、もとじろうさん。日本の子どもが慣れ親しんだあの絵で、キャプテンアンダーパンツが新しく生まれ変わっています。

夫がアメリカで読んでいた思い出の本が、30年後、作者の暮らす日本で新しい形になり、今度は息子が読んでいる。時間も海も越えて、一冊の本がぐるりとつながっていく。そう思うと、この本を親子で開く時間が、より愛おしく感じられます。

まとめ

Captain Underpants(キャプテンアンダーパンツ)は、Dog ManやCat Kidの作者デイブ・ピルキーが1997年に生んだ、シリーズの原点です。校長先生が下着のヒーローに変身するという最高におバカな設定で、世界中の子どもを笑わせてきました。本編は全12巻。イラストが多くて読みやすく、Dog ManやCat Kidの世界のはじまりを知れる一冊です。

対象年齢は7歳ごろから。英語もやさしく、非ネイティブだった夫が夢中で読めたほど、英語学習の入り口にぴったりです。そして何より、アメリカのユーモアと、その先にあるコミュニケーションの感覚まで学べる。単語や文法を超えた「生きた英語」に、笑いながら触れられます。

親子2世代で同じ本に夢中になれる。そんな体験をくれるロングセラーは、そう多くありません。ぜひ、お子さんと一緒に開いてみてくださいね。

よくある質問

Q1. Captain Underpantsは何歳から読めますか?

目安は7歳ごろからです。Dog Manより少し文章が多い「イラストたっぷりの読み物」なので、絵の多い本に慣れた小学校低〜中学年くらいが中心です。笑いのツボが幅広いので、その前後の年齢でも十分に楽しめます。

Q2. 英語のレベルはどのくらいですか?

英語はやさしく、1文も短めです。目安として英検4〜3級くらいの感覚で、絵が意味を助けてくれるので、実際の級より読みやすく感じられます。わざとのスペルミスや言葉遊び、アメリカのジョークが多いですが、そこは分からなくても物語は十分に楽しめます。実際、非ネイティブだった夫も小学生のとき夢中で読めていました。

Q3. Dog Manとどちらを先に読めばいいですか?

どちらからでも大丈夫です。Captain UnderpantsはDog Manの原点(作中でDog Manを描いているジョージとハロルドの物語)なので、Dog Manを読んだ子が「はじまりの世界」として戻るのもおすすめですし、Captain Underpantsから入ってDog Man・Cat Kidへ進むのも自然な流れです。

Q4. 日本語版はありますか?

あります。徳間書店から『スーパーヒーロー・パンツマン』として、木坂涼さんの訳で全5巻(英語版の1〜5巻にあたる)が刊行されています。まず日本語で親しんでから英語版に進むこともできます。

Q5. Captain Underpantsは全部で何巻ありますか?

本編は全12巻です。1997年の第1巻から、2015年の第12巻まで刊行されています。このほかにスピンオフ作品もあります。

Q6. 英語が得意でない子でも読めますか?

読めます。イラストが多くて物語がつかみやすく、舞台が小学校なので、知らない単語があっても場面から想像しながら読み進められます。5歳で渡米し、当時は英語が得意でなかった夫が「これは読みやすかった」と言っていたほどなので、英語にチャレンジする最初の一冊としても心強い作品です。

キャプテンアンダーパンツの作者Dav Pilkeyは、The Bad Guys(バッドガイズ)の表紙に推薦コメントを寄せています。同じくユーモアたっぷりのグラフィックノベルでありながら、セリフのかけあいが多く、単語のレベルも優しいので、こちらをまず読んでみるのもおすすめです。