Dog Man・Cat Kid・キャプテンアンダーパンツ徹底比較|どれから読む?英語レベルも解説

我が家には、デイブ・ピルキーの3大シリーズ、Dog Man、Cat Kid Comic Club、Captain Underpantsが全部そろっています。そして、同じように英語の本を子どもに読ませたいママ友から、いちばんよく聞かれるのが「結局、どれから読ませればいいの?」という質問です。

※本ページはプロモーションを含みます。

Dog Man・Cat Kid Comic Club・Captain Underpantsの3シリーズを並べた写真
我が家にそろった、デイブ・ピルキーの3シリーズ。さて、どれから読む?

3つとも同じ作者で世界観もつながっていますが、実は「英語のレベル」も「向いている子」も、けっこう違います。この記事では、次のことをお伝えします。

  • 3シリーズのちがいがひと目でわかる比較表
  • それぞれどんな本で、どんな子に向いているか
  • 実際に出てくる単語で見る、英語レベルの比較(ここがこの記事の目玉です)
  • 結局どれから読む?タイプ別のおすすめ

英語の本が初めての子から、少し読める子まで、「うちの子にはどれ?」の答えが見つかるように書きました。


ひと目でわかる3シリーズ比較表

まずは全体像です。3シリーズを、形式・レベル・向いている子で並べてみました。

Dog ManCat Kid Comic ClubCaptain Underpants
第1巻の発売2016年2020年1997年
形式グラフィックノベル(絵が主役)グラフィックノベル(絵が主役)イラストたっぷりの読み物(文章多め)
文章(散文)の量少なめ(約1,500語)少なめ多め(約6,500語)
対象年齢の目安5〜10歳7歳〜6〜10歳
英語レベルやさしいややさしい3作品でいちばん歯ごたえあり
どんな子向け本が苦手・絵が好き描くのが好き・創作好き少し読める・ユーモア好き
日本語版あり(飛鳥新社)なし(英語のみ)あり(徳間書店・全5巻)

同じ作者でも、Dog ManとCat Kidは絵が主役で文章が少なめ、Captain Underpantsは文章が多めの読み物、という違いがまずあります。文章の量が、Dog Manの約1,500語に対してCaptain Underpantsは約6,500語と4倍以上。ページ数はほとんど同じなのに、読む文字の量がまるで違うんです。

それぞれどんな本?どんな子に向いている

Dog Man(ドッグマン)

犬の頭を持つ警察官が悪役ネコのピーティーと戦う、笑いと友情のヒーローコメディ。全編がマンガ形式で、絵を追うだけでもお話が分かるので、「本が苦手」「英語は初めて」という子の最初の一冊にぴったりです。3シリーズの中でも、いちばん取っつきやすい入り口です。

くわしくはDog Man(ドッグマン)の解説記事でどうぞ。

Cat Kid Comic Club(キャットキッド・コミッククラブ)

Dog Manのスピンオフで、子ネコのキャットキッドが赤ちゃんガエルたちに「コミックの作り方」を教えるお話。読むだけで終わらず、子どもが「自分も描きたい」と創作意欲をかき立てられるのが最大の魅力です。絵を描くのが好きな子、何かを作るのが好きな子に特におすすめ。

くわしくはCat Kid Comic Clubの解説記事でどうぞ。

Captain Underpants(キャプテンアンダーパンツ)

Dog ManとCat Kidの原点で、いたずら好きの小学4年生2人が校長先生を下着のヒーローに変えてしまうドタバタ・コメディ。文章が多めの「イラスト付きの読み物」なので、絵の多い本に慣れた子が、次のステップとして文章に挑戦するのにちょうど良いレベルです。アメリカのユーモアがぎゅっと詰まっています。

くわしくはキャプテンアンダーパンツの解説記事でどうぞ。

【目玉】出てくる単語で見る、英語レベル比較

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。

グラフィックノベルは1文が短いので、Lexileのような数値では「レベルが低い本」と出がちです。でも実際に読んでみると、意外としっかりした単語が出てきます。数値だけでは分からない本当のレベルは、出てくる単語を見るのがいちばん。そこで、3シリーズそれぞれの第1巻に出てくる、少し歯ごたえのある単語を並べてみました。難易度は英検の級を目安に、「やさしめ・標準・歯ごたえあり」で示しています。

Captain Underpants(1巻)に出てくる単語

単語意味レベル
bleachers階段状の観客席歯ごたえあり
mucus粘液、鼻水歯ごたえあり
fiasco大失敗、大惨事歯ごたえあり
whim気まぐれ、思いつき歯ごたえあり
nonethelessそれでもなお歯ごたえあり
mayhem大混乱、修羅場歯ごたえあり
stumbleつまずく標準
chuckleクスクス笑う標準
sneakこっそり動く標準
streak(〜な)性分、ひとつづき標準

Dog Man(1巻)に出てくる単語

単語意味レベル
defuse(危機を)鎮める歯ごたえあり
evidence証拠標準
operation手術、作戦標準
suspected疑った標準
invisible目に見えない標準
fortunately幸運にも標準
unleash解き放つ標準
expand広がる標準
meanwhileその間に標準
swallow飲み込むやさしめ

Cat Kid Comic Club(1巻)に出てくる単語

単語意味レベル
offensive不快な、攻撃的な歯ごたえあり
anxious不安な、心配な標準〜歯ごたえあり
infinity無限標準〜歯ごたえあり
apologize謝る標準
disappointedがっかりした標準
embarrass恥ずかしい思いをさせる標準
assignment課題、宿題標準
praiseほめる標準
violent激しい、暴力的な標準
awesomeすごい、最高やさしめ

単語から見えてくること

こうして並べると、違いがはっきりします。

まず、Captain Underpantsは「歯ごたえあり」の単語が6つ(bleachers、mucus、fiasco、whim、nonetheless、mayhem)と、3作品で断然多い。文章量が約6,500語という数字ともぴったり合っていて、語彙のハードルがいちばん高いことが、単語からも裏づけられます。読む力を一段のばしたい子には、いい挑戦になります。

一方で、Dog ManとCat Kidは、大半が標準(英検3級くらい)の日常的な単語です。そして面白いのが、その「色」の違い。Dog Manは defuse・evidence・operation・suspected と、事件やアクションに関わる言葉が多い。Cat Kidは apologize・disappointed・embarrass・anxious と、気持ちや人間関係の言葉が多い。ヒーローものと、創作・友情の物語という、それぞれのテーマが、そのまま単語に表れているんです。

そして何より大事なのは、これらの単語はどれも、絵と場面が意味を助けてくれること。知らない単語が出てきても、絵を見れば「こういうことかな」と想像しながら読み進められます。だから、多少難しい単語があっても心配いりません。むしろ、絵の力を借りて自然に語彙にふれられるのが、これらの本の良さです。


結局、どれから読む?タイプ別おすすめ

3シリーズの違いをふまえて、お子さんのタイプ別におすすめをまとめます。

英語の本がはじめて、または絵が大好きな子には、Dog Manがいちばんの入り口です。文章が少なく、絵だけでも楽しめるので、「読めた!」という達成感を持ちやすいです。

絵を描くのが好き、自分で何かを作るのが好きな子には、Cat Kid Comic Clubがぴったり。読んだあとに「自分も描きたい」となる、創作につながる一冊です。

少し英語が読める子、文章に挑戦させたい子、そしておバカな笑いが好きな子には、Captain Underpantsがおすすめ。文章量が多く語彙も歯ごたえがあるので、読む力をのばす次のステップになります。

シリーズのつながりで選ぶなら、まずDog Manで英語の本に親しみ、Cat Kidで創作の楽しさを知り、原点であるCaptain Underpantsで文章に挑戦する、という流れが自然です。どれも世界がつながっているので、1つ好きになれば、芋づる式に長く楽しめます。


我が家の体験

参考までに、我が家の流れをお話しします。息子はまずDog Manに夢中になり、その巻末で見つけたCat Kidへ進み、読んだあとは自分でオリジナルのコミックを描くようになりました。そして今、シリーズの原点であるCaptain Underpantsも読んでいます。実はこのCaptain Underpants、夫が子どものころアメリカで大好きだった思い出の本で、25年以上の時を越えて、親子で同じ本に笑っています。1つの作者の世界が、子どもの「好き」をどんどん広げてくれるのを、そばで見ていて実感しています。


まとめ

Dog Man、Cat Kid Comic Club、Captain Underpantsは、同じデイブ・ピルキーの作品で世界もつながっていますが、英語のレベルも向いている子も違います。Dog Manは絵が主役でいちばんやさしく、英語の入り口に最適。Cat Kidは創作意欲をかき立てる一冊。Captain Underpantsは文章が多めで語彙も歯ごたえがあり、読む力をのばす次のステップです。

迷ったら、まずはDog Manから。そこから、お子さんの「好き」に合わせて世界を広げていってください。3つとも、長く愛せる素敵なシリーズです。

英語のグラフィックノベルでの多読の始め方は、英語のグラフィックノベル多読ガイドでまとめているので、あわせて読んでみてくださいね。

実は、ここで紹介したDog Man・Cat Kid・Captain Underpantsの作者Dav Pilkey自身が、「HILARIOUS!(最高に笑える)」と表紙に推薦コメントしている本があります。それがThe Bad Guys(バッドガイズ)です。


よくある質問

Q1. 3つの中で、いちばんやさしいのはどれですか?

Dog Manです。全編マンガ形式で文章が少なく、絵を追うだけでもお話が分かります。英語がはじめての子の最初の一冊におすすめです。

Q2. いちばん英語レベルが高いのはどれですか?

Captain Underpantsです。文章量が約6,500語と多く、nonethelessやmayhemといった歯ごたえのある単語も出てきます。少し読める子が、読む力をのばす挑戦にぴったりです。

Q3. どれから読むのがおすすめですか?

英語がはじめてならDog Man、絵を描くのが好きな子ならCat Kid、文章に挑戦したい子ならCaptain Underpants、と、お子さんのタイプで選ぶのがおすすめです。シリーズのつながりで読むなら、Dog Man → Cat Kid → Captain Underpantsの順が自然です。

Q4. 英語が得意でない子でも読めますか?

読めます。3作品とも絵と場面が意味を助けてくれるので、知らない単語があっても想像しながら読み進められます。特にDog Manは、絵だけでも楽しめるのでおすすめです。

Q5. 日本語版はありますか?

Dog Manは飛鳥新社から、Captain Underpantsは徳間書店(『スーパーヒーロー・パンツマン』全5巻)から日本語版が出ています。Cat Kid Comic Clubは、現時点では英語版のみのようです。