前回Part1で、ロシアでの家探しと契約についてお話ししましたが、今回は実際の住居の様相についてご紹介させてください。以下の順番で記事を書かせて頂いています。
③ 住宅の様相 (Part2)
③ 住宅の様相
※同じロシア内でも家によってかなり異なると思います。以下はあくまでも私たちの家の話です。
私たちが住んでいる家は、
家賃55,000ルーブル(10万円強)、築30年くらい、駅から徒歩15分弱、
17階建マンションの14階、広さ55平米です。
同じ形のマンションがいくつか集まっている団地のようなところで、日本人らしき方は見かけたことがありません。住人には中間所得層と見受けられる家族が多く、平和な雰囲気です。
敷地の入口の小屋には門番さんがいます(軍人だそうです)。
車も人もそれほど確認することなくスイスイ通してくれます。
家の鍵は3種類あり、外から入って自室を施錠するまでに計6回も鍵を使うことになります。
まずマグネットキーは、1階の玄関(二重)の開錠に使います。
鍵のスペアは、よくある鍵屋さんのようなお店で作れます。
1階には、コンシェルジュの部屋があります。一定水準以上のマンションには、コンシェルジュがいるのが普通のようです。
日本だと何か不具合が生じればマンションの管理会社に連絡するのが一般的と思いますが、こちらではまずコンシェルジュに相談します。
うちのコンシェルジュは優しい中年女性で、月〜土の9:00~18:00頃まで常駐してくれています。
Nさんに言われた通り、彼女に対しては毎月400ルーブル(約800円)をお渡ししています。他の住人も皆そうしているのかは不明です。もしかすると私たちが彼女に良きに扱ってもらえるようにとのNさんの慮りであるのかもしれません。
同じく1階には郵便受けがあります。ちなみにロシア郵便(Почта России)は信頼性に欠けるらしいので、無事に郵便物を届けたければEMSやFedExを利用するのがお勧めです。
各階のエレベーターの横には、「ダストシュート」と呼ばれるものがあり、1階のゴミ集積場に通じています。名前の通りここからゴミを投下できるので便利です。これに入らない大きさのゴミや割れ物は、屋外にある別のゴミ捨場に捨てます。ロシア全体的にゴミの分別は行われていないようです。環境に悪い。。
エレベーターを降りると、まず頑丈なドアが1枚あります。(開錠・施錠が必要)。
その先に各部屋のドアがあります。
部屋の中から施錠をするにも鍵を使う必要があるので少し面倒です。
間取りはこんな感じです。(よくある間取りのようです。)
入居してまずショックを受けたのは、前の住人が置いていったあらゆる物(台所用品、雑貨、等々)=ゴミや汚れが残っていたということです!
ロシアでは、住人が入れ替わる時のクリーニングは行われない(場合がある)ようです。
Agentに確かにクリーニングをお願いしたのですが、内見した時と比べて変化が見られなかったので、伝わっていなかったor 無視されたのだと思います。再度クリーニングをお願いする気力もなかったので、諦めて自分たちで綺麗にすることにしました。大量のゴミを捨て、水周りを初め家の隅々を掃除するのに、相当な時間を費やしたと思います。
窓についてですが、残念なことに網戸がありません。大きいハエ等も時々入ってきますし、窓の付近には砂っぽいホコリが溜まりやすい気がします。
ベランダについては、日本のように外に出ている形ではなく、室内に組み込まれているような形です。洗濯物を干す場所ではなく、物置という感じです。
キッチンには、大抵オーブンがついています。
洗濯機は、うちのようにキッチンにある家もあれば、浴室にある家もあるようです。
浴室は、日本のものと変わらないユニットバスです。
トイレの横にもシャワーホースがありますが、これはウォシュレット的な(主に女性が使う)ものだそうです。
次回は、ロシアの住居の水道・電気・暖房などの設備及び料金についてお伝えします。
お読みいただきありがとうございました。