ロシア渡航前に準備したこと

2017年8月よりモスクワで生活を始めた、ロシア生活初心者の私の視点から、今回は【渡航前に準備したこと】に関してお話しさせてください。

 

 

  • パスポート・VISA
  • 予防接種・その他健康面の備え
  • 保険加入
  • 現金(ルーブル)の引出手段の確保
  • PC・スマホ
  • 日本食・日用品
  • 外務省海外旅行登録「たびレジ」

 

 

① パスポート・VISA

私は夫の赴任に帯同する形でロシアに来たので、夫の勤務先の指示に従い取得手続きをしました。

パスポートを新たに取得したので、取得申請に必要な戸籍謄本や証明写真の用意に多少時間がかかりました。

※モスクワでは、何かにつけパスポートの提示が求められるので、原本は自宅で保管するとしてもコピーは常に携帯することが推奨されます。

(外国人だけでなく、ロシア人も身分証明書としてパスポートを提示しているのをよく見かけます。)

※ロシアの空港に着いて入国審査ゲートを通る際に「Migration Card」という小さい紙切れ1枚を渡されるのですが、こちらも銀行口座開設の手続き等で必要になったりするので、大切に保管する必要があります。

 

 

② 予防接種

必要なものを早めに確認されることをお勧めします。

私はA型・B型肝炎の予防接種(約半年に渡り計3回の接種が必要なもの)につき、渡航前には1回目と2回目しか終えられず、3回目はロシアで接種することになってしまいました。

 

その他健康面の備え

♦歯科健診を含む一通りの健康診断を受けました。

やはり海外で病院にかかるのは色々な面でハードルが高いので、治療等を要することがあるとすれば日本にいるうちに済ませたいですよね。

尚、ロシアでは、大学の入学手続きやジム(プール)の入会手続きにおいて、健康診断書やワクチン接種記録、HIV・梅毒検査結果の証明書等の提出が求められることが多々あるようなので、それらが必要になりそうな場合は早めに対応手順を確認されたほうがいいかもしれません。

ちなみに、モスクワには日本人医師(江崎先生)がいらっしゃる病院があります

http://www.emcmos.ru/en/doctors

EMC(European Medical Center)という病院で、スタッフの多くが英語で対応してくれます。

外国人やロシア人富裕層が多く利用しているそうです。

場所は、日本大使館の最寄駅でもある地下鉄Проспект Мира(プロスペクトミーラ)駅から徒歩10分弱のところにあります。

 

♦近視なので、改めて眼科を受診した上でメガネ2つ&コンタクトレンズ365日分を買いました。(備えが過剰だったかもしれません。モスクワにもメガネ屋さんは沢山あるし、コンタクトレンズの自動販売機まであると判りました。)

 

♦飲み慣れている鎮痛剤、解熱剤、整腸剤等、一通りの医薬品を買い揃えました。

(私は海外製の薬になんとなく抵抗があるので。。)

とはいえ、モスクワ市内にも薬局はそこかしこにあり、品揃えも充実している様子です。

 

 

③ 保険加入

海外用の総合保険に加入しました。

人によって事情は異なると思いますが、少なくとも医療保険には必ず加入したほうがいいと思います。

(例えば上記EMCのような病院にかかる場合、保険に入っていなければかなり高額な診療代を負担しなければいけなくなってしまいます。。)

 

④ 現金(ルーブル)の引出手段の確保

ロシアでの銀行口座開設には大変時間がかかると聞いていたので、

渡航の2ヶ月程前にSMBC信託銀行のプレスティアの口座を開設しました。

https://www.smbctb.co.jp/index.html?tab=smbctb

このプレスティアのカードがあれば、ロシアCitibank のATMで預金をルーブルで引き出せます。

例えば家を借りる際に、私もそうでしたが、初回家賃+デポジット+仲介手数料を現金で支払うよう求められるなど、ロシアでの銀行口座ができる前にけっこうな額を現金で用意しなければいけないことが往々にしてあると思います。

私はロシアに着いて数日後にロシアCitibankの口座開設手続きをしましたが、開設されるまでに1ヶ月以上かかりました。その間は必要な現金をプレスティアのカードで引き出すことができ、大変助かりました。

※私が申込んだ時は、プレスティアの海外ATMでの既定引出上限額は10万円/日でした。必要に応じて日本にいるうちに上限額を上げておくのがお勧めです(電話1本でできます)。

※残念ながら、設定上限額にかかわらず、ロシアCitibankのATMではプレスティアカードで1回に引き出せる最高額は10,000ルーブル(約2万円)です。ただし、一日の引出回数は無制限なので、ATM操作を繰り返せば、設定上限額に達するまで引き出し可能です。

例:50,000ルーブル(約10万円)引き出すには5回のATM操作が必要。

 

 

⑤ PC・スマホ

PCについては、Apple製品であればロシアのApple Store でも修理等ができるので安心だと思い、Mac に買い替えました。(モスクワ市内にApple Storeは沢山あります。)

スマホについては、iPhone 6Sとそれより新しい機種であれば、日本でSIMロックを解除しておけばロシアでも使用できます。

私が日本で使用していたのはiPhone 6だったので、ロシアで新しくスマホを購入することになりました。

尚、報道されている通りロシアではLINEの使用が規制されていますが、VPNアプリを通すといった手段で、今のところ私も周りの日本人も実際はLINEを使用できています。ただ、近々VPNアプリも規制されるという噂も耳にするので、LINE 以外の連絡手段を確保しておくのがお勧めです。

 

 

⑥ 日本食・日用品

医薬品のほかにも、日本食や日用品をつい過剰気味に買い揃えました。

日本から持ってきて良かったと思っているものは、

・醤油、めんつゆ、味噌、料理酒、ごま油、酢、等の各種調味料

・鰹節、切干大根、乾燥ひじき、海苔、乾燥ワカメ、インスタントのお味噌汁、和風出汁パック、等

・緑茶の茶葉/ティーバッグ

・お気に入りのキッチン用具や文房具

・マスク(ロシアの室内は大変乾燥しているので、喉の保湿のためにも)

・サランラップ(ロシアのものは低品質)

・歯ブラシ(ロシアのものは大きい)

・化粧品(ロシアで肌に合うものを見つけるまでしのげる量)

というところですが、たいていのものはモスクワの日本食材店や日本雑貨店或いは普通のスーパーでも、高価ではありますが購入できます。

日本から持ってくれば良かったなと思っているロシアには無いものは、

・物干しハンガー(靴下等を干すような洗濯バサミがぶら下がっているもの)

・クイックルワイパー一式

・紙のガムテープ

くらいでしょうか。

この他、日露のコンセントに対応するアダプターも1〜2個あったら便利だと思います。

又、日本の電圧が100Vであるのに対しロシアは220Vなので、

日本の電化製品をロシアでも使いたい場合は対応電圧を確認する必要があります。

 

 

⑦ 外務省「たびレジ」の登録

https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/

外務省や在外公館から、テロ予告に対する注意喚起等がメールで届きます。

登録しておくと安心です。

 

 

お読み頂きありがとうございました。

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