ディナークルーズで世界遺産のアムステルダムの町を周遊してきました。運河から眺めるアムステルダムの町はとても美しく、地上から見るのとはまた異なった角度から景色を楽しめます。
ミシュラン獲得シェフ監修の美味しい料理に舌鼓を打ちながら、地元育ちのキャプテンのユーモア溢れるトークに耳を傾け、世界遺産の町並みを楽しむ。そんな贅沢でロマンチックな2時間は、アムステルダムでの旅の良い思い出です。
しかもラッキーなことに、1番先頭のテーブルが割り当てられたおかげで、見晴らしも最高によく、キャプテンとの会話も弾みました!
ディナークルーズの種類と運行会社
運河クルーズは、アムステルダムの観光名物でもあるため、色々な会社により運航されています。ディナークルーズ以外にも、日中のもの、食事の付いていないもの、短時間のものなど様々なクルーズのツアーが用意されています。
今回は「しっかりと、夜のアムステルダムの町を眺めたい」「おいしい料理を食べたい」ということで、ホテルのコンシェルジュにも相談し、最大手の一つである”Lovers Canal Cruises”という会社のディナークルーズ(Amsterdam Dinner Cruise)に決定しました。
Loversという社名から、恋人や夫婦が多いと思われがちですが、そんなことはなく、客層としては家族や友人同士も多かったので、誰でも気軽に利用できます。
Lovers Canal Cruises(ラバーズ カナル クルーズ)の基本情報
住所: Prins Hendrikkade 25, 1012 TM Amsterdam
窓口での予約可能時間: 月曜~金曜 8:00~18:00、土曜及び日曜 10:00~17:00
Tel: +31 (0) 20-530 10 90
公式サイト(英語): https://www.lovers.nl/
ディナークルーズ予約から、乗船まで
予約方法
オフィス窓口に直接出向いて予約する方法、オンライン予約する方法があり、どちらも前払いです。
私は、アムステルダムに到着してから、ホテルのコンシェルジュを通して予約したため、後日宿泊費と共に請求されました。
予約時に、料理のコースを魚料理、肉料理、ベジタリアン料理、子ども用の4つから選択します。
料金
料金はシーズンや、予約のタイミングにより変動しますが、だいたい下記の料金に統一されています。
大人: 92.5ユーロ
子ども(4~13歳): 53.5ユーロ
※0~3歳の乳幼児には、食事などの提供はありませんが、料金は無料です。
乗船場所
乗船場所は、Lovers Canal Cruisesのオフィス(Prins Hendrikkade 25)です。
20分前までに、窓口にてチェックインする必要があります。
アムステルダム中央駅付近にある乗り場なのですが、夜の駅はとても幻想的でロマンチックな雰囲気でした。
やはり、世界遺産に登録されている町だけあり、アムステルダムはどこもかしこも美しいですね。
乗船前からうっとりしてしまいました。
ディナークルーズで見た景色
ディナークルーズは20:00開始です。
水の都のアムステルダムは日中の景色も美しいですが、ライトアップされた夜の町はまた一段と美しさを増します。特にキラキラした水面は幻想的です。
途中、運河に架かった橋が何重にも重なって見えるという、クルーズでしか見られないレアなスポットでは船を停めて撮影の機会が与えられました。
オランダではカーテンをしている家はほとんどなく、中が丸見え状態のことがほとんどのため、人から見られることを意識したインテリアや部屋作りがなされています。
船内は天井もガラスになっているため、教会などの高い建物もしっかり見ることができました。
アムステルダムでは、船の上に住むこともでき、実際に運河の上にはハウスボートと呼ばれる船がたくさん浮いていました。
元々は、19世紀の住宅不足の際に、低所得の人々が船としての機能がほとんどなくなった船を運河に浮かべ生活をした、というのが始まりですが、現在は、インフラも完全に整備されているため、高級住宅として人気の物件になっています。
飾り窓地区(レッドライト地区)と呼ばれる、売春が合法のエリアがアムステルダムには存在しますが、ディナークルーズではそのエリアも通ります。それらのエリアにおいて写真撮影が禁止なのは常識ですが、バレないからと言って、船から撮るのもやめましょう。
私たちのボートのキャプテンはとても明るくユーモラスな方で、ジョークを言って乗客を常に笑わせてくれるような陽気な人でしたが、船が飾り窓地区に差し掛かるタイミングで、
「女性たちは、色々な事情があって飾り窓地区で働いている。彼女たちに敬意を払ってください。写真撮影などはこのエリアにおいては控えて下さい。」と、真剣にアナウンスされていました。
ディナークルーズのメニュー
ディナークルーズというと、観光がメインで、あまり料理には期待できないとお考えの方も多いと思いますが、Loversのディナークルーズに出されるコースメニューはFrans Keldersというミシュラン獲得シェフが監修しているため、非常に美味しく、料理自体を楽しむことができます。
私たちのグループは、お肉コースと、お魚コースを頼んだので、今回はこの2種類の料理内容のレポートとなります。
まず、自家製パンとアイオリソース、オリーブオイル、シーソルトが出されます。
その後に、それぞれのコースに合わせて4皿がサーブされ、食後の紅茶かコーヒーと共にお菓子を頂くという形です。
4皿のうち、スープとデザートは共通なので、コースによって内容が変わるのは、前菜とメインのみです。
デザートは、ツアー終盤で、船内が真っ暗だったので、写真が撮れなかったのですが、前菜とメインの間にサーブされたスープは撮れました。
トマトとセロリの冷製スープは、サッパリしていてとても美味しかったです。
少し甘めに味付けされたパイスティックも、スープとの相性が抜群です。
ドリンク
シャンパンを含むワイン、ビール、ソフトドリンクが飲み放題です。
出発前から、ウェルカムシャンパンが振舞われました。
飲み放題とはいえ、船内は暗く、キャンドルの光のみが頼りのため、なかなかウェイターさんたちにドリンクが減っているのを気付いてもらえません。
そのため、積極的に声をかけてドリンクを追加してもらう必要があります。
お肉コースの前菜とメイン
前菜は、旬のきのこがたっぷりのせられた牛肉のパストラミです。
燻製の良い香りと、スパイスが効いていました。
メインは、仔牛のローストで、Hachee(ハシェイ)という、オランダの伝統的なシチューで味付けされたものです。濃厚なトリュフのグレイビーソースが、お肉の甘味を引き立てていました。
お魚コースの前菜とメイン
前菜はHaring(ハーリング)と呼ばれる、ニシンを塩漬け発酵させるオランダの伝統的な魚料理でした。お魚コースを選択していた家族に、味見をさせてもらったのですが、これが本当に美味しくて、肉料理を選択していた私と夫は、「魚料理にすれば良かった!!」と一瞬後悔したほど!
メインは、サーモンで、ホウレンソウやトマトのうま味や酸味、ニンニクの香り、ホワイトソースの甘味がマッチしていました。
アムステルダムの夜を満喫するにはディナークルーズがオススメ
美味しい料理を頂きながらの二時間のクルーズは、あっという間でした。
船内ではプライベートな空間が確保されていたため、家族とゆっくり過ごすことができ、大満足の時間となりました。アムステルダムは比較的治安も良い町で、夜も歩き回れますが、ディナークルーズだと更に安心ですし、またいつもとは違った目線の高さから町を眺めることができました。
アムステルダムでの観光にディナークルーズはとてもオススメです!
アムステルダムで手に入れるべき、お得な観光パスまとめ | Tabily
アムステルダム国立美術館(国立ミュージアム) | Tabily
[アムステルダム]大人気の老舗ダッチパンケーキショップ | Tabily
アムステルダムではコロッケが自販機で買える!? | Tabily
アムステルダムから日帰りでデン・ハーグのマウリッツハイス王立美術館へ | Tabily