レンブラントが自身の全盛期に20年間も住んでいた家が、博物館としてアムステルダムに残っています。改装などが行われているため、完全とまではいきませんが、レンブラントが住んでいた当時の様子がほぼ再現されており、現在は大変人気の観光スポットとなっています。
レンブラントの家(Museum Het Rembrandthuis)の基本情報
行き方
アムステルダムの中心部から徒歩15分ほどの場所なので、私は街の散策を兼ねて歩いて行きました。
トラムの9,14番Waterlooplein(ワーテルロープレイン)駅からすぐなので、トラムの利用も良いと思います。
料金
レンブラントの家に入館するには、基本料金を支払う方法と、観光フリーパスを利用する方法があります。
入館料金には、オーディオガイド(日本語あり)のレンタル料も含まれています。
基本料金
大人: 14ユーロ
子ども(6歳から17歳): 5ユーロ
子ども(6歳未満): 無料
チケットは、オンラインでの購入(英語)もできます。
https://tickets.rembrandthuis.nl/en
パス利用時
ISIC Card: 10ユーロ
ICOM: 無料
Museum card: 無料
Amsterdam Pass: 無料
I Amsterdam City Card: 無料
Friends of the Museum: 無料
開館時間
開館時間: 10:00-18:00
※4月27日と12月25日は閉館日、
12月24日及び31日は17:00に閉館、
1月1日は11:00開館
詳細情報
住所: Jodenbreestraat 4, 1011 NK Amsterdam
Tel: +31 (0)20 520 0400
E-mail: museum@rembrandthuis.nl
公式サイト(英語): https://www.rembrandthuis.nl/?lang=en
「レンブラントの家」内部の様子
ギャラリー
レンブラントは、当時から高い評価を受けていた売れっ子の画家であり、家の中にはあまり本人の作品は残されていません。
しかし、アートコレクターでもあったため、弟子の作品や他の画家の作品など、レンブラントが好んで集めた絵画が多く残されています。
一見すると、レンブラントとは何の関連性もないように思われる絵画も、実はその画家と個人的な交流があったなど、音声ガイドが絵画とレンブラントの関係の解説をしてくれます。
アトリエ
「レンブラントの家」は自宅としてだけではなく、アトリエとしても使用されていたため、たくさんのアトリエスペースがあります。
こちらのアトリエは、レンブラントの代表作で、アムステルダム国立美術館に飾られている「夜警」が製作された場所でもあります。「光と影の魔術師」と呼ばれることもあるほど、レンブラントは光の入り方にはこだわったそうで、このアトリエにも窓から美しい太陽の光が注いでいました。
この他、弟子たちが使用していたアトリエもたくさんあります。
弟子たちのアトリエは写真の通り、木製の仕切りで分けられているだけですが、どのアトリエのスペースも窓のすぐそばにあり、太陽光が差し込む配置になっていました。
レンブラントがいかに、画家の育成に力を入れていたか、光を大切にしていたかが伝わってきます。
デモンストレーション
レンブラントの活躍していた17世紀当時は、当然チューブの絵の具なんてものはなく、主に海外から取り寄せた高価な石を削って水に溶かし、作っていたそうです。
その様子を再現したデモンストレーションを見ることができました。
その他にも、エッチングの技法のデモンストレーションも別の部屋で行われていました。
生活スペース
大金を払って購入したこの家をレンブラントは大変気に入り、不景気や浪費などのせいで破産し、手放さざるを得なくなるまで20年間住み続けました。居住スペースも当時が再現されています。
レンブラントの家のミニチュアハウスも置いてありました。
「レンブラントの家」で学んだこと
レンブラントの名前や彼の作品を知らない人はほとんどいないと思います。しかし、彼がどのような人物でどのような人生を送ったかということは、彼の作品に比べるとあまり注目されることはありません。
レンブラントの家を見学して、画家としてだけではなく、アートコレクターの一面や、弟子を育成する師匠としての一面、夫としての一面など、彼の人物像に少し近づけたように思います。
これからはまた少し違った目で、レンブラントの作品を楽しめそうです!
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