ボストンでの生活が決まったとき、いちばん心配だったのは、日本の食材がどのくらい手に入るのか、ということでした。お米やお醤油は?納豆は?お豆腐は?子どものおやつは?と、考え出すとキリがありませんでした。
実際に暮らしてみて、その不安をいちばん解消してくれたのが、韓国系スーパーのHマート(H Mart)です。
ボストン周辺には日系のスーパーもいくつかあるのですが、私が住んでいた場所からは少し遠く、お店の規模も小さめでした。そのため、日本の食材がほしいときに一番よく使っていたのが、ケンブリッジにあるHマートでした。アジアの食材だけでなく、お肉やお魚、野菜、日用品、子どものお菓子まで揃っていて、その日の買い物がほとんどここで済んでしまいます。それがとても気に入っていて、気づけば毎週のように通っていました。
この記事では、これからボストンに駐在や留学で来る方、すでに暮らしていて「日本の食材はどこで買えばいいの?」と思っている方に向けて、Hマートのケンブリッジ店について、行き方や店内の様子、私が毎回買っていたおすすめ商品まで、できるだけくわしくお伝えします。
先にお伝えしておくと、ボストンでも、日本の食材はだいたい揃います。引っ越し前の下調べで不安な方にも、少しでも安心してもらえたらうれしいです。
Hマートってどんなスーパー?
Hマートは、アメリカ各地にある韓国系のアジアンスーパーです。韓国の食材がメインですが、日本、中国、東南アジアの食品もたくさん並んでいて、アメリカに住むアジア出身の人たちの「台所」のような存在です。
普通のアメリカのスーパーにはない、薄切り肉やお刺身、豆腐、ネギ、大根といった食材が種類豊富に買えるので、私たち日本人にとっても、とても心強いお店です。
ボストン周辺のHマート
ボストン周辺にはHマートがいくつかあります。
- ケンブリッジ店(セントラルスクエア):この記事で紹介するお店。地下鉄で行きやすい。
- ブルックライン店:2023年オープン
- サマービル店(デイビススクエア):2025年オープン。
- クインシー店:フードコート付きの大型店。
- バーリントン店:郊外の大型店。車で行く人向け。
住む場所によって行きやすいお店は変わりますが、ボストン市内やケンブリッジに住む方、ハーバードやMIT周辺に住む方には、ケンブリッジ店がいちばん便利だと思います。
日系スーパーとの使い分け
ボストン周辺には、マルイチ(Maruichi)やえびすや(Ebisuya)など日系のスーパーもあります。日本のお菓子や調味料のこまかい品揃えは、やはり日系スーパーが上です。
ただ、日系スーパーは売り場がこぢんまりしていることが多く、お肉や野菜、日用品まで一度に揃えるのは少し難しいです。我が家は、普段の買い物はHマート、どうしても欲しい日本の商品がある時だけ日系スーパーへ、という使い分けをしていました。
Hマート・ケンブリッジ店の基本情報とアクセス

ケンブリッジ店は、マサチューセッツ・アベニュー(通称マスアベ)沿い、セントラルスクエアにあります。2014年にオープンしたお店で、ボストンのすぐ近くにあるHマートとしては古くからある店舗です。数年前に改装と増築があり、キッチン用品などの売り場も広がりました。
地下鉄(T)で行く場合
地下鉄レッドラインのセントラル駅(Central)から歩いてすぐです。ハーバード駅やケンダル/MIT駅からも1駅なので、車がなくても通いやすいのがうれしいところ。地下鉄の乗り方は、ボストンの地下鉄MBTA完全ガイドでくわしくまとめています。
車で行く場合
お店の裏側に市営の有料駐車場があり、そちら側にもお店の入口があります。ただ、駐車場はそれほど広くないので、週末のお昼どきなどは空きを探すのに少し時間がかかることもありました。でも、重いお米や飲み物をまとめ買いしたい日は、車があると本当にラクです。
営業時間
毎日、朝から夜まで営業しています。営業時間は変わることがあるので、行く前にGoogleマップかHマートの公式サイトで確認してみてください。
店内のつくり

マスアベ側の入口から入ると、まずフードコートとパン屋さんがあり、その奥にレジ、さらに奥に食品の売り場が広がっています。
- 入って右手前:野菜・果物
- 右側の壁ぞい:お惣菜やパック詰めの料理
- 奥の壁ぞい:精肉
- 右奥:鮮魚
- 左端の通路:冷凍食品
- 横のエセックス・ストリート側:キッチン用品、日用品、お酒の売り場
はじめは広くて迷いますが、2〜3回通えばすぐに覚えられます。
英語が苦手でも大丈夫?はじめてのお買い物ガイド
英語に自信がなくても、Hマートでのお買い物はそれほど難しくはありません。日本の商品には日本語がそのまま書かれていることが多いですし、韓国の商品もパッケージの写真を見ればだいたい中身がわかります。
会員カード(Smart Rewards Card)は作るとお得
レジでよく聞かれるのが、会員カードを持っているかどうかです。HマートにはSmart Rewards Cardという無料の会員制度があり、税抜き1ドルで1ポイントがたまります。1,000ポイントたまると10ドル分の商品券と交換できます。サービスカウンターかHマートのアプリから登録できるので、通う予定がある方は最初に作っておくのがおすすめです。
日本の食材はどこまで揃う?
結論からいうと、毎日のごはんに使う日本の食材は、ほとんどHマートで揃います。

お米は、日本のブランド米からカリフォルニア産の短粒米まで種類があり、大きな袋で買えます。

お醤油、みりん、ポン酢、めんつゆ、ドレッシングなどの調味料も、見慣れた日本のメーカーのものが並んでいます。

お味噌も種類が多く、合わせ味噌や白味噌など、好みのものが選べました。

冷凍の餃子やうどん、焼きそばなどもあるので、忙しい日やお弁当づくりにも助かりました。

野菜売り場では、まいたけ、えのき、大根、ニラ、しそなど、アメリカの普通のスーパーではなかなか見かけない野菜やきのこも手に入ります。青ネギやはくさいは普通のスーパーでも購入できますが、割高なので、Hマートで買うのがおすすめです。
在住者AOIが毎回買っていたおすすめ商品
ここからは、私が実際に何度も買っていた商品を紹介します。
韓国人のお友だちに教えてもらったキムチ

Hマートに入ってまず驚くのが、キムチの種類の多さです。瓶入り、パック入り、白菜、大根、きゅうりと、売り場の一角がまるごとキムチ。どれを買えばいいのか迷ってしまいますよね。

私が買っていたのは、同じ寮に住んでいた韓国人のお友だちに教えてもらったこちらのキムチです。韓国の方が「これがおいしいよ」とすすめてくれるものなら間違いないと思って買ってみたら、本当においしくて、それからはずっとこれでした。
お刺身も気軽に買える

Hマートでは、お刺身用のお魚もきれいなものが売られています。正直にいうと、もっと鮮度が良くておいしいお刺身が買えるお店はボストンにもあります。でも、そういうお店は予約や事前の注文が必要なことも多いんですよね。
予約なしでサクッと買えて、ほかの食材と一緒に買い物が済むのは、Hマートの大きな強みです。味も十分においしいので、「今日は手巻き寿司にしよう」と思い立った日によく買っていました。


ベトナム人の友人に教わったインドミー

夫の同級生にベトナム人の友人が何人かいて、彼らにすすめてもらったのがこのインドミーです。それからは毎回買っていました。
ゆでた麺に、炒めた玉ねぎとネギをからめて、目玉焼きとパクチーをのせ、最後にレモンをしぼって食べます。現地ではスナック感覚で食べるそうですが、我が家ではランチなどの一食にしていたので、一人2パック使っていました。
ベトナム人の友人が家に遊びに来たときに、実際に作って見せてくれたので、作り方はばっちり。普段キッチンに立つことのない夫の定番料理になりました。ゆでたエビをのせると見た目も華やかになるので、おすすめです。
突然遊びに来た外国人のお友だちにも作って出したことがありますが、どの国のお友だちも「おいしい、おいしい」と食べてくれました。チリ人のお友だちは「また食べたい」と言って、それまで存在すら知らなかったHマートに、このインドミーを買うためだけにデビューしたほどです。

家にストックしておくと、急な来客のときにも出せて、とにかく使い勝手のいい商品です。
冷凍の納豆

納豆は冷凍のものですが、種類がとても多く、毎回買っていました。小粒、ひきわり、たれ付きなど、日本のスーパーと変わらないくらい選べます。冷凍庫に入れておけば日持ちするので、まとめ買いしていました。
外国人のお友だちに喜ばれるドラえもんのどら焼き


日本のアニメが好きな外国人のお友だちには、このドラえもんのどら焼きがとても喜ばれます。袋を見せただけで「ドラえもん!」と盛り上がってくれるので、ちょっとした手土産にもおすすめです。


どら焼きはドラえもんのもの以外にも、抹茶味など何種類か並んでいます。大福などの和菓子もあるので、日本の甘いものが恋しくなったときにのぞいてみてください。
来客にもぴったりなモチアイス

アイスは、モチアイスクリームと呼ばれるものをよく買っていました。日本の雪見だいふくのような、おもちでアイスを包んだお菓子です。自分で食べるのはもちろんですが、来客のときに和皿にのせて出すと、おしゃれな和菓子として喜ばれました。
スンドゥブのキットとお豆腐

スンドゥブのキットもよく買っていました。スープの素とお豆腐がセットになっているので、お肉やあさり、卵を足すだけで、本格的なスンドゥブが手軽に作れます。

Hマートはお豆腐の種類も多いので、冷ややっこ用、お味噌汁用、スンドゥブ用と、料理に合わせて選べるのも助かりました。
薄切り肉


アメリカの普通のスーパーでは、お肉はかたまりで売られていることがほとんどです。Hマートには薄切り肉が売られているので、しゃぶしゃぶや生姜焼き、すき焼きなど、日本の料理が作りやすくなります。
ただ、日本のお肉と比べると、多少臭みが気になることもありました。下味をしっかりつける料理や、炒め物に使うのがおすすめです。
フードコートのゴーゴーカレーで日本のカレーを

ケンブリッジ店のフードコートには、日本のカレーが食べられる貴重なお店、ゴーゴーカレー(Go! Go! Curry!)が入っています。アメリカでは、日本のあのとろっとしたカレーが食べられるお店はなかなかありません。

特におすすめなのは、とんかつをのせたカツカレーです。濃いめのルーにサクサクのカツ、キャベツの千切りが添えられていて、日本で食べる味そのまま。買い物のついでに、お昼ごはんを食べて帰ることもよくありました。

フードコートには、ゴーゴーカレーのほかにラーメン屋さんなどもあり、席もたくさんあります。
パリバゲットのケーキとドーナツ

ケンブリッジ店の入口すぐのところには、パンとケーキのお店パリバゲット(Paris Baguette)があります。ここでは、日本と同じようなショートケーキが食べられます。

甘さひかえめで、日本のケーキに近い

アメリカの一般的なケーキは、とにかく甘いものが多いです。パリバゲットのケーキはそれに比べて甘さがひかえめで、日本のケーキを食べ慣れている私たちにはとても食べやすい味でした。スポンジもふわふわで、日本のケーキそのもの。

もちもちの抹茶ドーナツ

日本人のママ友から「もちもちのドーナツが日本のものみたいでおいしいよ」と教えてもらって、抹茶味を買ってみたら、本当においしかったです。

ボストンには人気のドーナツ屋さんがたくさんありますが、やっぱり甘すぎないものが私の口には合います。
誕生日ケーキも飛び込みで買える

パリバゲットでは、誕生日ケーキを買う日本人がとても多かったです。予約して買うのがもちろん安心ですが、誕生日用のホールケーキが毎日並んでいるので、予約なしで行っても買えます。
私も、急な来客やお祝いのときは、飛び込みで買いに行っていました。いちごのショートケーキも、チョコレートケーキも、ホールケーキはいつも置いてあった印象です。子どもの誕生日に「日本みたいなケーキでお祝いしたい」という方には、ぜひ知っておいてほしいお店です。
食品以外も揃うから、買い物が一度で済む

改装で広がったエセックス・ストリート側の売り場には、炊飯器やお鍋、フライパン、お箸、食器などのキッチン用品や日用品が並んでいます。引っ越してすぐで、まだ台所用品が揃っていないときにも便利です。


小さなお酒の売り場もあり、日本酒やビールも買えます。アメリカではお酒を買うときに身分証明書(ID)の提示を求められることがあるので、パスポートなどのIDを持っていきましょう。
まとめ:Hマートがあれば、ボストンでも日本の味は大丈夫
ボストンに来る前は、「日本の食材がなくて困るかも」と不安でいっぱいでした。でも実際には、Hマートに行けば毎日のごはんに必要なものはほとんど揃い、日本のカレーやケーキまで楽しめます。
お肉やお魚、野菜、日用品まで一度に買えて、その日の買い物がここで完結するのも、忙しい毎日の中ではとてもありがたいことでした。
これからボストンに来る方も、すでに暮らしていて食材探しに困っている方も、まずはHマートのケンブリッジ店に行ってみてください。アメリカでの毎日を、きっと少しラクにしてくれるはずです。
店舗情報
店名:H Mart Cambridge(Hマート・ケンブリッジ店)
住所:581 Massachusetts Ave, Cambridge, MA 02139
最寄り駅:Central駅(レッドライン)
電話:857-209-2747
公式サイト:https://www.hmart.com/
※店舗情報や会員カードの内容は2026年11月時点のものです。店舗のテナントや営業時間は変わることがあるので、お出かけ前に公式サイトやGoogleマップで最新情報を確認してください。
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